ユニクロ・マレ店とイオンリテールがそれぞれ店舗デザイン国際賞を受賞
本日のニュースは栄誉ある賞を受賞した2企業を報告。
ちょっと前の話だが、1つはファーストリテイリング。
フランス・パリ市内の「ユニクロ マレ店」が、2014年11月20日、MAPIC(Le marché international professionnel de l’implantation commerciale et de la distribution、国際リテール不動産見本市)から、2014年度「Best Fashion and Footwear Retail Concept of the Year (ファッション・フットウエア部門 ベスト・リテール・コンセプト・オブ・ザ・イヤー)」を授与された。
小売業の不動産領域で優れた革新性や創造性が認められた企業に与えられる。
マレ店は今年4月25日にオープン。
19世紀に建設された貴金属の精錬工場の跡地に出店した。
35メートルのレンガ製の煙突を歴史シンボルとして保存する一方、ガラスの 天井やLEDモニターを店内に設置するなど、歴史的建造物の良さとモダンなデザインを融合。
受賞は、その独創性が高く評価された。
ユニクロの店づくりはニューヨークも上海もパリも大胆で個性的な店舗づくり。
天衣無縫の店づくりは、食品分野ではホールフーズにも似ている。
それでも不思議にどの店もユニクロそのものだ。
もうひとつの受賞は、イオンリテール。
「イオングループの施設づくりユニヴァーサルデザインの取り組み」について一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)から評価され、「IAUDアウォード2014」公共空間部門大賞に選出された。
IAUDアウォードは、IAUDが、“一人でも多くの人が快適で暮らしやすい”ユニヴァーサルデザイン社会の実現に向けて、特に顕著な活動の実践や提案を行っている団体・個人を表彰する賞。
2014年は国内外からのエントリー44件のうち17件が入賞したが、小売業ではイオンリテールだけ。
イオングループは、高齢者や身体上のハンディキャップを持つ人にとってやさしい施設づくりを進めてきた。1994年に施行された「ハートビル法(2006年から「バリアフリー新法」)」に基づく独自の設計基準を作成し、認定第一号店であるジャスコ南方店以降、新店舗の建築や既存店舗の改築時に適用している。2014年2月末時点で約720以上の施設が「バリアフリー新法」の認定を取得している。
イオンは極めて熱心に人と環境に優しい店づくりを志向している。
ユニクロもイオンも国際的に活動する企業として、自分たちの取り組みを広報することの重要性を認識しているし、国際的な評価の価値を知っている。
日本人は寡黙を美徳とするが、小売サービス業はそうではない。21世紀は自社なりの取り組みや社会的な貢献を極め、それをしっかり社会や顧客に訴求すべきである。
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