リテールパートナーズnews|丸久でドローン物流社会実装への検証を実施
(株)リテールパートナー ズ(山口県防府市、田中康男社長)は、傘下の(株)丸久の買物代行サービスの注文商品を「陸上輸送+ドローン輸送」するビジネスモデルの実証実験を行う。セイノーホールディングス(株)、(株)トルビズオンと下関市が協力する。
実験では、丸久の買物代行サービスに入った注文商品を、「丸久サンマート豊田店」からドローン離陸地点「道の駅蛍街道西ノ市」まで、セイノーホールディングス子会社のココネットが陸上輸送で運ぶ。そこから2.5㎞離れた商品受取場所の「のぞみ会加工場」へはドローンを使用して、主に河川、私有林上空を飛行して輸送する。
既存の買物代行サービスでは、前日15時までに注文する必要がある。だがこの実験では、注文から配達まで最短約1時間で商品の輸送ができるため、当日注文→当日配達が可能となる。
実施店舗はサンマート豊田店で、実践日は11月29日(金)。
一人暮らし、運転免許証返納などライフスタイルの変化によって「買物弱者」と呼ばれる人たちが増加傾向にある。そうしたなか、既存の陸上輸送とドローン輸送を組み合わせた商品の配達は、とくに過疎地域の住民に対する新たな物流手段として期待されている。併せて、空の物流ルートは、国内初の取り組みとして、トルビズオン社の “sora:share” を活用した「私有林上空」に整備した。
今回のビジネスモデル実証で同モデルを構築することは、今後のドローン物流の展開に大きく寄与すると考えられる。