リテールパートナーズnews|トライアル開発「レジカートシステム」を試験導入

(株)リテールパートナーズ(山口県防府市、田中康男社長)は、傘下の(株)丸久(同本社、田中康男社長)が運営するスーパーマーケット「アルク到津店」に、キャッシュレス機能付きタブレット搭載の買物カート「レジカートシステム」を7月9日(木)から試験導入する。

これは(株)トライアルホールディングスの子会社である(株)Retail AI(東京都港区、永田洋幸社長)が開発した、スマートショッピングカートを導入するもの。丸久ではそれをレジカートシステムと呼ぶ。トライアルが運営する店舗以外に「レジカートシステム」を導入するのは、丸久が初めての試みだ。

レジシステムカートは丸久の電子マネー機能付きカード「マルカカード」会員専用となる。お客は、カード情報を読み込ませたカート付属のタブレット端末で買いたい商品のバーコードをスキャンする。そして通常のレジをスルーして、ボタン一つで会計を済ませることができる。また、売場でスキャンした商品に応じたレコメンド機能やその場で使えるクーポンが表示される機能があるため、お客はレジ待ち解消だけでなく便利でお得な買物ができる。

丸久では試験導入によって小売店の新しい購買様式の確立と業務効率化およびレジ周りにおける経費削減を目指す。具体的には、
・試験導入から3カ月後にカート利用率20% 以上、売上高5%アップ
・本格導入の場合、4年後までに売上高10~20% アップ、導入コストを上回る営業利益の増加
・クーポンを活用した「カテゴリーマネジメント」によるマーケティング
・お客に直接訴えかけるショッパーマーケティング
・会計処理時間の短縮により、お客のストレスをなくすとともに生産性向上を図る
・レジレーンを8レーンから6レーンに減らすことによる経費削減
・非対面会計よる新型コロナウイルス対策
を実現したいとする。

さらにアルク到津店の試験導入の結果を踏まえ、新店舗「(仮称)アルク八幡西店」では「レジカートシステム」の導入だけではなく、お客の購買行動をデータによりリサーチし、ステップアップさせたショッパーマーケティングを目指して、サイネージ・電子棚札・AIカメラ等のデジタル技術を駆使した小売店舗のAI化を進める。これらもトライアルのスマートストアが展開している技術を活用するはずだ。

リテールパートナーズでは今後、丸久だけでなく、(株)マルミヤストア、(株)マルキョウの事業会社にも導入拡大していきたい考えだ。

 

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