ノードストロームnews|第2Qは増収増益/eコマースが全体の34%
米国百貨店第2位のノードストロームが、8月4日で終わった第2四半期の決算を発表した。売上高は39億8000万ドル。1ドル100円換算で3980億円、前年比7.1%の増加だった。
純利益は1億6200万ドル(162億円)で、前年比47.3%の大幅な増加だ。
既存店売上高は、彼らが「フル・プライス・ビジネス」と呼ぶ標準百貨店で4.1%、「オフ・プライス・ビジネス」のラック業態などの店舗で4.0%、それぞれ増加し、全体では4.0%の増加となった。粗利益は0.91%改善して35.0%、販管費率は31.0%だった。特にオンライン販売は23%増加し、全体の34%を占めている。前年度は29%だったから、5ポイントの増加ということになるし、いまやノードストロームの売上げの3分の1強がeコマースである。
8月4日時点でのフォーマット別店舗数は、
Nordstrom full-line(アメリカ)116店
Nordstrom full-line(カナダ)6店
Nordstrom Rack 236店(15店の増加)
それ以外に14店で、合計372店。
最近行われたアニバーサリー・セールでは、オンライン販売が40%以上増加した。初日の売上げは過去最高記録を80%も上回った。これは通常のオンライン販売の10倍である。ノードストローム・リワーズの会員顧客の売上げは、前年度の56%から58%に増加した。
また、パートナーシップを持つ戦略的ブランド、つまりプライベートブランドの一種だが、この売上げが13%増加し、フル・プライス店売上げの45%を占めた。
ノードストローム最大のマーケットであるロサンゼルス地域では、フルフィルメント・センター、複数のチャネル・ハブが造られており、2019年末までに稼働する計画だ。
最新フォーマットのノードストローム・ローカル(Nordstrom Local)も、今秋新たに2店舗開店する予定だ。このローカルは、売場面積3000平方フィート(約280平方メートル)の小型店で、服を直接売らない店舗だ。試着室を有して、顧客は服やアクセサリーとともに試着できる。ただし、店舗にそれらの在庫はない。顧客が無料で相談できる「パーソナル・スタイリスト」が、ノードストロームのノーマル百貨店やウェブサイトから商品を取り寄せる。さらにコーヒーやアルコールを楽しめるバルが併設され、ネイルサービスをするし、オンライン注文した商品を受け取ることもできる。