クローガーnews|ウォルグリーンと提携/新フォーマットの実証実験開始
クローガーは、10月2日、大手ドラッグストアのウォルグリーンと協力して、オンラインを使って両社の製品をお互いにピックアップするという新しいフォーマットの実証実験をしていることを発表した。
この実証実験は、ケンタッキー州北部にあるウォルグリーンの13店舗で実施されている。クローガーの本社があるオハイオ州シンシナティ市にもほど近い。
今後、数カ月かけて顧客の反応を見ながら運用していく予定だ。商品は、クローガーとウォルグリーンの両方のサイトから注文でき、両社のどちらの店舗でも受け取ることができる。
この両社のコラボによって、食品とドラッグのワンストップ・ショッピング・サイトが実現することになる。顧客はクローガーのオーガニック食品の「シンプル・トゥルース」を含む人気のプライベート・ブランドの食料品と、ウォルグリーンの医薬品、美容・健康商品の両方のサービスを享受できることになる。
【結城義晴の述懐】
全米第一のスーパーマーケットチェーンがクローガー。米国内第一のドラッグストアがウォルグリーン。Webサイト上の連携だが、これは超巨大なウォルマートと、躍進するeコマースのアマゾンへの既存勢力の対抗措置だ。CVSヘルスはドラッグストア以外の売上げを入れると、この領域で全米トップだが、ターゲットと連携を図っている。ターゲットの店内のドラッグストアは全店がCVSファーマシーに転換した。これもウォルマート&アマゾン対策だ。こんな異業態の巨大企業同士のアライアンス(同盟)やコラボレーションは、どんどん広がるに違いない。そしてアメリカ小売産業は超巨大なもの同士の熾烈な闘いへとエスカレートしていく。