コストコnews|2018年度14兆1576億円9.7%増/会員数9430万人
コストコホールセールの9月2日で終わった2018年8月期の第4四半期と通年業績が発表された。
第4四半期の売上高は前年同期比で5.0%増の434億1400万ドル。会員費収入を含めると、444億1100万ドル(1ドル100円換算で4兆4411億円)、こちらも5.0%の増加。営業利益は14億4600万ドルで0.3%のマイナス。純利益は10億4300万ドルで13.5%の増加だった。
既存店売上高は国内が9.5%増、ガソリン販売と為替の影響を除くと7.2%の増加となる。eコマースは為替の影響を除いて26.3%増加した。
通年では、売上高は9.7%増加して1384億3400万ドル、会員費収入を含めると、これも9.7%増の1415億7600万ドル(14兆1576億円)。営業利益は9.0%増の44億8000万ドル、純利益は17.0% 増の31億3400万ドルだった。
既存店売上高は9.5%増加、ガソリン販売と為替の影響を除くと6.8%の増加となる。eコマースは31.3%増加した。
現在、世界11カ国に762店舗を展開している。米国とプエルトリコは527店舗、カナダ100店舗、メキシコ39店舗、イギリス28店舗、日本で26店舗、韓国で15店舗、台湾で13店舗、オーストラリアで10店舗、スペインで2店舗、フランスで1店舗、アイスランドで1店舗。さらに米国、カナダ、英国、メキシコ、韓国、台湾で電子商取引のWebサイトを運営している。
会員総数は、前年比で1.4%増えて9430万人となった。このうちエグゼクティブ会員は1930万人。
会員の更新率は、アメリカとカナダで90.4%、世界では87.9%となった。
【結城義晴の述懐】コストコの快進撃は止まらない。2018年8月期本決算で総営業収益は9.7%増、既存店売上高は9.5%増、さらにeコマースは31.3%も増加している。最新のトレンドを逃さず獲得しつつ、既存店も二けた近くの伸びを示す。小売業であり、卸売業である。このコストコのビジネスコンセプトのポジショニングは、まさに模倣困難性を有する。ゴドフリー・レブハーのチェーンストアの定義は重い。「小売業であり、卸売業であること」。その意味で、コストコこそチェーンストアの本命である。