アマゾンnews|ホールフーズとインスタカートの提携を破棄

アマゾン・ドット・コムは近く、ホールフーズ・マーケットとインスタカートの提携を破棄する。


インスタカートは、グロサリーをはじめとするスーパーマーケットの商品の配達を担う大手企業で、ホールフーズ・マーケットのほか、300以上の小売企業と契約している。

同社は今年11月14日から、ホールフーズ・マーケットの配達料を値下げしたが、親会社であるアマゾンのプライム会員の年会費を下回っていた。

インスタカートの年会費が149ドルから99ドルに下げられ、会員以外の通常の配達料も5.99ドルから3.99ドルに下げられた。また、エクスプレス会員に請求されていた5%のサービス料も廃止された。

しかし、アマゾンのプライム会員費は年間129ドルで、グローサリー配達の追加分の月会費は14.99ドルである。

今回の提携破棄によって、インスタカートは76店舗のホールフーズ・マーケットでピックアップなどに従事する同社登録従業員1415人を来年2月から退去させる。同社はこれらの従業員の75%は近隣の別の小売企業での仕事を提供できると予測している。また、移籍を望まないか、移籍先が見つからない社員に対しては、3カ月分の一時金を支払う。

インスタカートとホールフーズ・マーケットの配達契約は、2016年に5年契約で結ばれており、今回の措置は契約期間の短縮となる。

アマゾンは、ホールフーズ・マーケット買収後、自社配達を急速に拡大しており、現在60以上の都市で配達サービスを提供している。違約金については公表されていないが、アマゾンによってある程度の補償がなされたと推測される。

アマゾンは、通常の商品でも自社配達を増やしており、昨2017年8月に買収して傘下に入れたホールフーズ・マーケットの配達を手がけるのは、当然の成り行きである。また、店舗フルフィルメント(物流)のノウハウ蓄積としても必要である。

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