Walmart第2四半期米国内既存店▲0.3%

ウォルマートの米国事業が振るわない。

 

15日に発表した2013年第2四半期決算(5-7月)。

連結の正味売上高は、1162億1600万ドル(約11兆6220億円、1ドル100円換算)、前年同期比2.4%増。

セグメントごとに見ると、ウォルマートU.S.が687億2800万ドル(約6兆8730万円)、同2.1%増、ウォルマートInternationalが329億5600万ドル(3兆2960万円)、同2.9%増、サムズクラブが145億3200万ドル(約1兆4530万円)、同2.6%増。

 

一見、順調な増収かと思われるが、ウォルマートは2014年1月期通期の売上高伸び率を5~6%と見積もっていた。

しかし、上半期実績は2296億4500万ドル(約22兆9650万円)で、同1.7%と伸び悩んだ。

 

副社長で最高財務責任者(CFO)のチャールズ・ホーレイ氏は、「米国、海外ともに顧客が出費を引き締め、小売事業は厳しい状況だ。上半期の正味売上高が予想を下回ったので、前年比5~6%プラスと見積もっていた通期の予想を2~3%に修正する」と述べた。

 

冴えない見通しとなった大きな要因は、米国内既存店売上高の減少だ。

ウォルマートU.S.の既存店売上高の伸び率(第2四半期)は、前年同期比▲0.3%(ガソリンを除く)。

一方、サムズクラブは同1.7%のプラス。

しかし、米国合計では0.0%。

いくらサムズクラブが頑張ろうとも、ウォルマートが芳しくなければ全体としては沈んでしまう。

 

ウォルマートの次期CEO候補であり、ウォルマートU.S.社長CEOのビル・サイモン氏は、「給与税の2%増税が、今後も我々の顧客に影響を与え続けることになる」と理由を説明する。

 

給与増税の影響を最も強く受ける大衆を顧客とするウォルマート。

この状況をチャンスに変えられるのか。
試練は続く。

 

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