ウォルマートnews|調剤の中央集中処理を拡大/2州に新施設建設

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、2026年中に同社の90%の薬局に対して、中央集中処理(セントラル・フィル・ネットワーク)の処方を提供すると発表した。

既存のメリーランドの施設は700店舗の処理能力に拡大され、アリゾナ州とミズーリ州には新しい施設が2026年内に開設される。メリーランド州フレデリックスの同社最大の施設は10万2000平方フィート(2867坪)の広さをもち、最新の自動処方装置によって1日最大10万の処方薬を調剤する能力がある。この施設では、16州とワシントンDCにある700カ所の薬局の処方薬を処理する。

この調剤処方の中央集中処理によって、薬局の薬剤師が接種や患者に対するコンサルティング業務により多くの時間を費やすことが可能になる。全米に4000カ所の調剤薬局売場をもつウォルマートは、地域で不足しているヘルスケアのサービスを援助する。

薬局の調剤ロボットは、地域の個人薬局などでもある程度の規模をもつところでは導入されている。大手ドラッグストアチェーンでは、中央処理が行われており、単純作業を減らすことで、患者に対するサービスの向上を目指している。

ウォルマートは全カテゴリーで全米トップを目指しているが、調剤ビジネスのシェアはそうはいかない。ドラッグ・チャネル・インスティテュートによると、2024年には推定327億ドルの売上高で、5番目となっている。1位がCVSヘルス(1716億ドル)、2位がウォルグリーン(995億ドル)、3位が医療サービスのシグナ(725億ドル)、4位が世界最大のヘルスケア企業ユナイテッドヘルスグループ(465億ドル)、そしてウォルマートだ。クローガーは6位(153億ドル)、ドラッグストア第3位のライト・エイドは8位(101億ドル)だ。このビジネスは、2010年にウォルマートUSのCEOに任命されたビル・サイモンによって拡大された。彼は月額4ドルでゼネリックリック医薬品(後発剤)の販売を始め、売上げ増加に大きく貢献している。

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