トレーダー・ジョーnews|Forbes誌「最良雇用企業調査」で1位/コストコ4位
4月19日、『Forbes(フォーブス)』誌がアメリカで最良の雇用主のランキングを発表した。”America’s Best Large Employers”。直訳すれば最も良い「雇用者」、つまり人を雇うという意味で最も優れた会社のランキングだ。
その栄えある第1位に小売業のトレーダー・ジョーが選ばれた。小売業ではコストコが第4位に入った。去年は、トレーダー・ジョーが第2位、コストコが第5位、ウェグマンズが第8位だったが、ウェグマンズは19位に後退した。
かつてはアメリカでも小売業は、それほど人気のある職業ではなかった。しかしこの十数年、小売業の会社の状況がさらによくなって、最も働きたい企業、最も優れた雇用主企業の上位に入ってきた。
第2位にはサウスウェスト航空。テキサス州ダラス市を本拠地とする格安航空会社。
第3位にはリリー。医療用衛生材料のメーカー。
第5位にはガーミン。1989年創業の半導体、エレクトロニクスの会社。
第6位は、Google。検索サイトの会社。
第7位はスタンフォード大学。シリコンバレーにある名門私立大学。
第8位はSCジョンソン。家庭用化成品メーカー。
第9位にメイヨークリニック。ミネソタ州ロチェスター市に本部を置く総合病院。
そして第10位にミシュラングループ。フランスの自動車とタイヤ、サプライヤーのコングロマリット。
100位までに5社の小売業が入る。昨年の11社から半減したのは残念だ。
61位はセフォラ、フランスのLVMH傘下の香水・化粧品会社。
62位はパブリックス、米国4位のスーパーマーケットで、リージョナルチェーン。
100位から500位は以下の通り。
130位にバーンズ&ノーブル、米国最大の書店チェーン。
132位にH-E-B、テキサス州のローカルスーパーマーケットチェーン。
146位はアマゾン、
192位にカーマックス、
193位はエース・ハードウェア、
197位はドイツの小型ディスカウンターのアルディ、
199位はクイック・トリップ/クイック・スター(Kwik Trip/Kwik Star)、ウィスコンシン州に475店の店舗をもつコンビニ。テキサスのQT(Quick Trip)とは違う企業。
208位にホールフーズ・マーケット。
215位にワワ、
231位にイケア、
240位にJ.クルー、
260位にイーベイ、
280位にラッシュ・フレッシュ・ハンドメイド化粧品、
286位にビッグY、
298位にベスト・バイ、
316位にブルーミングデール、
330位にオフプライスストアのTJXカンパニーズ、
422位にグレインジャー、
434位にティファニー&カンパニー、
441位にチューイーが選ばれている。
ちなみに外食産業ではイン&アウト・バーガーが昨年の101位から今年は28位入って、これがフードサービスのトップだ。
調査はまず、社員1000人以上の会社の中から大企業500社、中小企業500社を選ぶことから始める。そして、社員に対して30以上の詳細な質問をして、その答えをまとめて整理し、順位をつけた。ここでは大企業500社に焦点を当てている。
『フォーチュン』誌の最も働きがいのある企業ランキングは、この調査に応募、協力した企業のランキングだが、調査は実に詳細で、働く人と会社側とに丁寧に質問と実地検証を行う。一方で、『フォーブス』誌のランキングは「Statista」と呼ぶ調査会社が1000社の企業を選ぶ。したがって、ほとんどの企業が対象となる。その意味で客観性がある。
この『フォーブス』誌の調査でトレーダー・ジョーやコストコがベスト10に入り、『フォーチュン』誌で第2位に選出されたウェグマンズも19位に入っている点は、いずれも誇らしいことである。