ウェグマンズnews|アプリを使った「セルフ・スキャン」システムを導入

米国のウェグマンズ(ニューヨーク州ロチェスター、コリーン・ウェグマンCEO)は、4月30日、社員を対象にテストしていたスマートフォンによるセルフ・スキャンのアプリ「ウェグマンズ・スキャン(Wegmans SCAN)」を顧客一般に公開すると発表した。対象となるのはロチェスター市のイーストアベニュー店。

「ウェグマンズ・スキャン」は、アイフォンとアンドロイドの機種に対応している。顧客はまずウェグマンズの無料アプリをダウンロードする。そして、イーストアベニュー店のWiFiと自分のショッパークラブのアカウントにリンクさせる。接続が完了すれば顧客は買物を始めることができる。

買いたい商品をスキャンして、再利用可能な袋に入れる。このとき、ショッパークラブの割り引きやデジタルクーポンが自動的に適用される。顧客は買物をしながら商品の合計を確認することもできる。買物が終わったらセルフチェックのレジスターで支払いを済ませる。

顧客はこのアプリを使うことで、レジでの待ち時間を短縮することができる。「ウェグマンズ・スキャン」が導入されるのはイーストアベニュー店が初めてだが、成功すれば他の店舗にも拡大される見通しだ。

【結城義晴の述懐】「ウェグマンズ・スキャン」は顧客にスキャニングの仕事をさせる。その意味で、ウォルマートの「スキャン・アンド・ゴー(Scan & Go)」やクローガーの「スキャン・バッグ・ゴー(Scan Bag Go)」と同じ仕組みである。アマゾン・ゴーは顧客がただ商品を手に取って持ち去るだけだが、それには投資コストもかかる。この顧客に売場で、買物の都度、スキャンさせるという仕組みは、世界的に急速に広がるだろう。

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