ウォルマートnews|自動運転車をeコマース商品配送に導入/経費半減化実験

ウォルマート・インク(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、オンライン販売した商品の配送に自動運転車を導入して、運送経費を節減する実証実験を開始した。

ウォルマートの自動運転車(写真提供:ブルームバーグ)

この実験には、シリコンバレーのベンチャー企業「ガーティック(Gatik)社」が開発した自動運転車が使用されている。配送は倉庫から倉庫、倉庫から配送センターなど、決められたコースの輸送に限られている。顧客への配達は行わない。同社ではこの自動運転車の使用によって、人件費をはじめとする運送経費を半分に削減する計画だ。

オンライン販売の急増は世界的な傾向だが、米国でも商品を配達する大型トラックの運転手の需要が増え続けており、現在では約6万人が不足している。こうした状況では運転手を確保しようとするとその分、支払わねばならない運転手への報酬も上がり、経費もかさむ。一方、決まったルートを走る「ミドルマイル輸送」は、顧客に配達する自動運転車に比べて事故が発生する可能性も低く、簡単に自動化できるというメリットがある。

ウォルマートUSのグレッグ・フォーランCEOは、「経費を節減するため、ミドルマイル輸送へ自動運転車を導入することは、考えるまでもないことだ」と、”no-brainer”という言葉を使ってコメントしている。

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