ウォルグリーンnews|第3Q売上高346億ドル・0.7%増/営業利益24.7%減

米国ドラッグストアチェーン第1位のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(イリノイ州ディアフィールド、ステファーノ・ペッシーナCEO兼副会長)が、5月31日に終了した2019年度第3四半期の決算を発表した。保険や卸売業などを加えたトータルの規模ではCVSヘルスがトップ企業だが、ドラッグストア業態だけで換算するとウォルグリーンが首位となる。

売上高は345億9100万ドル(1ドル100円換算で3兆4591億円)で、前年度比0.7%の増加だった。営業利益は24.7%減少して12億0300万ドル、純利益は23.6%減少して10億2500万ドルの微増収大減益だった。

売上高対比の営業利益率は3.5%。

部門別に見てみよう。
最大部門である国内の薬局チェーンの売上高は2.3%増加して265億1300万ドルとなった。昨2018年1月に、業界3位のライトエイドから1932店舗を買収する発表をして、順次、傘下に収めているが、その分の売上げを除いて計算すると、2.9%の増加であった。

ウォルグリーン全体の73.9%を占める調剤薬局の売上高は4.3%増、そのうち既存店売上高は6.0%増、処方箋数は予防接種を含めて1.9%増加した。調剤市場でのシェアは0.5%減少して、21.2%となったけれど、当然ながら17%のクリティカルマスを超えている。まだまだCVSヘルスとのデッドヒートは続く。

小売店売上高は2.9%、既存店売上高は1.1%、それぞれ減少した。これはタバコとたばこ関連用品の販売減少が影響したためと考えられる。

国際部門の小売店売上高は7.3%減少して28億ドル、為替の影響を除くと1.6%の増加だった。

薬剤卸部門の売上高は1.7%減少して59億ドル、為替の影響を除くと8.3%の増加となる。

CVSヘルスによる健康保険会社エトナの買収以降、薬局ドラッグストアチェーンは「ヘルス・ハブ」としての機能強化が優先課題となっている。そちらに投資すると、営業利益が減収となる。ウォルグリーンの第3四半期決算がそれを示したことになる。

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