クローガーnews|投資家説明会で2020年度の成長戦略目標を発表

米国トップのスーパーマーケット・チェーンであるクローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)は11月5日、ニューヨークで開かれた投資家説明会において、2019年度の既存店売上高、調整後の営業利益および1株当たりの利益予測を再確認したうえで、2020年度の成長戦略の数値目標を明らかにした。さらに10億ドル(1ドル100円換算で1000億円)に上る自社株の買い戻しを発表した。

クローガーは2017年秋にビジネスモデルを鮮明にしたうえで、店舗を最新の状態にする「リストック・クローガー(Restock Kroger)」戦略を打ち出した。

顧客データに対応してリアルタイムでアップデートされるデジタル値札やデジタル広告、ガイド付きショッピング、セルフレジアプリ「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Bag, Go)」をはじめ、オカド・ロボティックス(Ocado Robotics)との提携による注文および在庫管理の自動化、ニューロ(Nuro)社と提携した自動運転車によるデリバリーサービスなどがその施策だ。

ロドニー・マクマレン(Rodney McMullen)CEOは次のように述べている。
「リストック・クローガー戦略は2019年、2020年のビジネス成長だけにとどまらず、将来の長期的な成長にとって必須のフレームワークであると確信しています」
「リストック・クローガー戦略をさらに進め、コアとなるグローサリーのビジネスに注力することで、強力で魅力的な株主総利益につながると考えています」


〈ロドニー・マクマレンCEO〉

2020年度には、ガソリン販売を除く既存店売上高で2.25%以上の成長、グロサリー以外のビジネスで1億2500万ドルから1億5000万ドルの営業利益を確保、調整後の1株当たりの利益で2.30~2.40ドル、フリー・キャッシュフローで16億~18億ドル、純然たる設備投資で32億~34億ドルを予測している。

自社株買いは一般的に、その結果、ROE(自己資本純利益率)が向上し、株価が上昇する。株主還元策の一つだが、クローガーの株主対策である。

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