ベッド・バス&ビヨンドnews|500人の解雇を含むリストラ案を発表

米国ホームファッションチェーンのベッド・バス&ビヨンド(ニュージャージー州ユニオンタウンシップ、マーク・トリットンCEO)は2月27日、500人の解雇を含むリストラ案を発表した。同社は、2018年度決算報告時にも150人の従業員を解雇すると発表している。

同社は、このリストラで年間約8500万ドル(1ドル100円換算で85億円)の経費節減になると説明している。マーク・トリットンCEOは、同時に運営モデルの再構築も発表している。

「経営陣の簡素化によってフラットな組織にし、業界のベスト・プラクティスに近づける。さらに組織の重複をなくして効率を上げる。地域事務所の担当地域を見直して簡素化する。そして一部の業務をアウト・ソーシングし、主力業務に注力する」と述べている。

同社は2019年11月30日で終了した2019年度第3四半期の業績を1月8日に発表している。売上高は、前年同期比9.0%減の27億5900万ドル(1ドル100円換算で2759億円)で、純損失は3855万ドル(38億5500万円:前年度は2435万ドルの黒字)だった。既存店の売上高も8.3%減。

第4四半期となる2019年12月と2020年1月の既存店売上高は、前年同期比5.4%マイナスだったと発表している。客数の減少に加え、在庫整理、値引きの増加が影響した。一方で、eコマースは約20%増加している。

ベッド・バス&ビヨンドの再生にはまだ時間がかかりそうである。財務状況の良い企業なので倒産の心配はなさそうだが、赤字が続くと企業売却の可能性も出てくる。トリットン氏はアパレルのティンバーランドやナイキ、百貨店のノードストロームなど小売業界で30年以上の経歴を持ち、直近ではターゲットのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼CMO(チーフ・マーチャンダイジング・オフィサー)を務めていたが、2019年末にベッド・バスのCEOに就任したばかりだ。2020年中に業績回復の兆しが見えないと立場が危うくなりそうだ。

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