トレーダー・ジョーnews|相次ぐ従業員のコロナ感染による店舗閉鎖が続出

米国で大人気のリミテッドアソートメント型スーパーマーケットのトレーダー・ジョー(カリフォルニア州モンロビア、ダン・ベインCEO)で、従業員の新型コロナウイルス感染が相次ぎ、店舗の一時閉鎖が続出している。

これはトレーダー・ジョーの持ち味でもある特異性にその原因があるようだ。トレーダー・ジョーは3つの特徴をもつ。第1が、他店では買えない魅力的で値ごろ価格のPB(プライベートブランド)が商品の9割以上を占めていること、第2が、そのために集客力があること、第3が、売場面積が平均300坪で、1000坪以上が平均の米国の一般的な食品スーパーマーケットより極端に狭いけれど、買いやすいこと。つまり魅力的で低価格の商品は大人気で大繁盛するが、店舗は狭い。だから単位面積当たりの客数が極端に多い。これはソーシャルディスタンシングの正反対の状況となる。つまりトレーダー・ジョーの強みが、コロナ禍で弱みになっている。

店内への入場制限はしているが、買物中に従業員や他のお客と6フィート(約1.8メートル)の距離を保つことは難しい。新型コロナウイルス感染が拡大するなか、品薄や欠品も多く、お客がスタッフに在庫があるかどうかを尋ねる機会も増えている。そのうえ、トレーダー・ジョーでは宅配サービスをしていないため、多少具合が悪くてもどうしても店舗に足を運ばざるを得ない。

現在一時的に閉鎖されているのはニュージャージー州ブリッジウォーターの「プロムナード通り店」、ワシントン州エベレットの「エベレットモールウェイ店」、マサチューセッツ州オールストンの「ノース ハーバード ストリート店」、ニューヨーク州スカーズデール–の「ホワイトプレーン通り店」の4店舗である。いずれの店舗も店内消毒が終了次第、4月9日までには開店する予定だ。

また、閉鎖が予定されているのはペンシルバニア州フィラデルフィアの「アーチストリート店」、二ューヨーク州ガーデンシティ–の「オールドカントリー通り店」、ルイジアナ州メタリーの「ベテランズ通り店」の3店舗だ。

なお、トレーダー・ジョーは店舗閉鎖中も従業員の給与は保証している。

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