ウォルマートnews|特別ボーナスとして従業員に総額3.9億ドルを追加支給
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロン社長)は社員に対して、すでに約5.5億ドル(1ドル100円換算で550億円)のボーナスを支給しているが、5月12日、特別ボーナスを追加支給すると発表した。
対象となるのは店舗やサプライチェーンの従業員、ドライバー、アシスタント・マネージャーなど、ウォルマートとサムズ・クラブで働く時給社員だ。ウォルマートの給与体系は3つに分かれる。月給をもらうマネジャークラス、時給換算のフルタイマー(週40時間以上の勤務)、時給のパートタイマー(週40時間未満の勤務)。それに現在は臨時の一時雇用従業員が加わる。
今回は、フルタイム社員には300ドル(1ドル100円換算で3万円)、パートタイムと一時雇用社員には150ドル(同1万5000円)、総額で3.9億ドルが支給される。6月5日時点まで勤務している社員に対して、6月25日に支払われる予定である。
ウォルマートUSのCEOジョン・ファーナー氏は「COVID-19による緊急時に、献身的に奉仕してくれている社員に対する感謝の表明だ」と述べている。
同社はこれまでに3.65億ドルの特別ボーナスを4月30日に支給したほか、例年5月に支払われる第1四半期のインセンティブ・ボーナス1.8億ドル分を、支払日を早めて3月と4月に支給している。
小売業界ではさまざまな企業が、COVID-19対策として一時的に時給を2ドル引き上げているが、この特別措置を近日中に終了させる傾向にある。ウォルマートのフルタイム社員への300ドルのボーナスは、時給に換算すると約2ドルで、実際には特別手当を6月5日まで延長することと同じである。これは業界の時給の基準を上げることになり、競合他社の今後の判断に影響を与えるだろう。