ウォルマートnews|ドローンによる宅配サービスの実証実験開始

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は9月9日、イスラエルのスタートアップ「フライトレックス(Flytrex)」と提携してドローンによる宅配サービスの実証実験を開始した。

この実証実験では、ノースカロライナ州ファイエットビルにあるウォルマートの店舗から顧客の自宅まで食品や日用品をドローンで運び、商品の梱包と配送の仕方を検証する。

フライトレックス社はオンデマンド型のドローン配送サービスを提供するイスラエルのベンチャー企業だ。クラウド上でドローンの運航を管理できる技術をもっている。

フライトレックス社のドローンは6.6ポンド(約3kg)の注文品を3.5マイル(約5.6km)先まで配送できる。そして、230フィート(約70m)の上空を時速32マイル(約50km)で飛行する。

今回の実証実験は、ウォルマートとフライトレックス社の提携による2件目のテストだ。フライトレックス社は4月、ノースダコタ州グランドフォークスにのウォルマート配送ハブを設置し、店舗から顧客の裏庭まで食料品を配送できるようにした。

ウォルマートのカスタマープロダクト担当であるトム・ワード上級副社長は、今回の実証実験について次のように述べている。
「ドローンを介して何百万ものパッケージが配信されるまでには、しばらく時間がかかることはわかっています。それはまだ少しSFのように感じられますが、現在活用できる技術を用いて顧客の生活を楽にする方法について多くを学んできています。最終的にはこのような実証実験から学んだことが、大規模なドローン配達の形成に役立つだろうと思っています」

ウォルマートは間違いなく、最大のライバルであるアマゾンの動向を意識している。アマゾンは8月末、米国連邦航空局(FAA)から商用ドローン配送プログラムを展開するための認可を取得している。

一方、ウォルマートはドローンの運用をすでにFAAから認可されているフライトレックス社に委託することによって、直接認可の必要性を回避している。

ウォルマートは最近、「アマゾン・プライム」に対抗して有料のメンバーシップ・プログラム「ウォルマート・プラス(Walmart +)」を開始したばかりだ。

関連カテゴリー

海外 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧