ウォルマートnews|第3Q総収入1347億ドルの5.2%増・63%増益/EC79%増

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は11月17日、2021年1月期の第3四半期決算(8月~10月)を発表した。

第3四半期の売上高は1337億5200万ドル(1ドル100円換算で13兆3752億円)で前年同期比プラス5.3%、サムズクラブの会員費を含めた総収入は1347億0800万ドル(13兆4708億円)のプラス5.2%と好調だった。

営業利益は57億7800万ドル(5778億円)でプラス22.5%、税引前利益は71億1500万ドル(7115億円)でプラス62.7%、そして純利益は51億3500万ドル(5135億円)でプラス56.2%。第3四半期も増収増益の絶好調だ。

ウォルマートは大きく3つの部門を持つ。

第1のウォルマートUS部門は米国内のスーパーセンター、ディスカウントストア、スーパーマーケットなどの店舗事業と米国内eコマース事業だ。その第3四半期売上高は、884億ドルのプラス6.2%、営業利益は46億ドルでプラス9.9%。既存店売上高はプラス6.4%。一方、コロナの影響で客数はマイナス14.2%と大幅に下がったものの、客単価は24.0%のプラスで客数減をカバーした。米国内のeコマース売上高はプラス79%と、ウォルマートのECは伸び続けている。

第2は会員制倉庫型卸売店舗のサムズクラブ部門だが、その売上高は158億ドルでプラス8.3%、営業利益は4億ドルでプラス31.8%。既存店売上高はプラス11.1%。また客数がプラス6.8%、客単価もプラス4.0%。また、サムスクラブのECも41%伸び、こちらも好調である。

第3はウォルマート・インターナショナル部門の国際事業である。その売上高296億ドルで1.3%増。営業利益は11億ドルでプラス70.0%の増益となった。ただし、為替変動の影響を除いた、恒常為替レートで見ると、営業利益は306億ドル、プラス5.0%だった。インドのオンラインストアFlipkart、ウォルマートCanada、そしてWalmex(ウォルマートMexico)の業績がとくに好調だった。

ダグ・マクミロンCEOのコメント。
「第3四半期はトップライン(売上高)もボトムライン(純利益)も非常に好調でした。この困難にな局面において、私たちの従業員は感銘深い仕事をしてくれています。彼らはお互いに協力しながら、お客さまやコミュニティに対して新しく、最適な方法でサービスを提供しています。そんな彼らを非常に誇りに思います。お客さまの新しい買物行動は今後も続くものと考えています。そしてウォルマートは顧客の求める買物体験や買物価値を提供できる立場にあるのです」

ウォルマートは、この第3四半期に有料のメンバーシップ・プログラム「ウォルマート・プラス(Walmart +)」を立ち上げたり、ドローンによる宅配サービスを実験したり、「新しい小売業」を実現するための店舗をテストしたりと、コロナ禍、そしてポスト・コロナを見据えた新しいプログラムを続々と打ち出している。

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