ウォルマートnews|新たな会員サービス「ウォルマート・プラス」9/15開始
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は9月15日から、有料のメンバーシップ・プログラム「ウォルマート・プラス(Walmart +)」を開始する。
即日宅配サービスを提供している2700店を含む4700店以上のウォルマートやスーパーセンターなどで利用できるようになる。
会員の登録料は年間98ドル(月額12.95ドル)。スーパーセンターにある食品や日用品、オモチャ、家電品など16万アイテム以上の商品が対象で、無料で当日宅配を受けられるほか、ガソリン割引もある。1回当たりの最低注文額は35ドル。マーケット・プレースを含むウォルマート・コムの商品は除外されている。
ウォルマート・プラスは、これまでウォルマートが宅配サービス「デリバリー・アンリミテッド」として提供してきたサービスを再構築したものだ。通常は1回の宅配手数料が9.95ドル(一部では7.95ドル)かかるが、デリバリー・アンリミテッドでは年会費(もしくは月会費)を払えば無制限で注文できる。現在、年会費98ドルを払ってデリバリー・アンリミテッドを利用している会員はそのままウォルマート・プラスの会員に移行できる。
会員にはサムズ・クラブで既に使われている「スキャン&ゴー」サービスが提供される。スキャン&ゴーは、スマートフォンにダウンロードしたアプリを使ってお客が商品バーコードをスキャンしながら買物をするシステムで、セルフ・レジでのチェックアウトとなる。
ウォルマート・プラス会員には、ガソリン1ガロン(約3.8リットル)当たり最大5セントの割引という特典もある。約2000カ所あるガソリンスタンド併設型のウォルマート、マーフィーUSA、マーフィー・エクスプレスのガソリン・スタンドが対象だ。今後はサムズ・クラブのガソリンスタンドでも利用できるようになる。なおマーフィーUSAは、米国のガソリンスタンド運営会社で、ウォルマートやターゲット、クローガーなど総合スーパー、大型スーパーマーケットの店舗の近くに「マーフィーUSA」のブランド名でガソリンスタンドとコンビニエンスストアを直営している。コンビニエンスストアのバナーが「マーフィーエクスプレス」。米国南西・南東部と中西部の23州で運営する。
ウォルマート・プラスには15日間の無料トライアル期間も設けられている。