ターゲットnews|第3Q総収入21.3%増・営業利益93%増/EC155%増

米国ディスカウントストアチェーンのターゲット(ミネソタ州ミネアポリス、ブライアン・コーネルCEO)は、10月31日で終了した2021年1月期の第3四半期決算を発表した。

8月~10月の総収入は、前年同期比21.3%増の226億3200万ドル(1ドル100円換算で2兆2632億円)、営業利益は93.1%増の19億3500万ドル(1935億円)、純利益は42.0%増の10億1400万ドル(1014億円)と大幅な増収増益だった。

既存店売上高の対前年同期比は過去最大となった前期には及ばなかったものの20.7%増だ。既存店の内訳は客数が4.5%増、客単価が15.6%増だった。既存店売上高のうち店舗によるものは9.9%増、オンライン販売によるものは155%増となった。

オンライン販売では店舗の専用駐車スペースで受け取るカーブサイド・ピックアップ・サービス「ドライブ・アップ(Drive Up)」、店内のカウンターで受け取る「オーダー・ピックアップ(Order PickUp)」、シップトによる即日配達サービスが前年同期比で217%増加した。このうちの95%は、フルフィルメントセンターではなく、店頭在庫から出荷されている。

売上高全体に占める店舗売上高は84.3%(前期同期は92.5%)、オンライン売上高は15.7%(同7.5%)となっている。また、ターゲットのプライベートブランドカードの「レッドカード(RedCard)」の利用率は21.5%と前年同期の23.1%と比較して減少しているが、これはオンラインなどによる新規の顧客が増えていることを示している。

ターゲット社は「スーパーターゲット」など4760坪以上の大型店を273店(前年同期から1店舗増)、1400坪~4760坪未満のディスカウントストア「ターゲット」を1509店(前年同期から5店舗増)、「フレキシブル・フォーマット(flexible format)」と呼ばれている1400坪以下の小型店を115店(前年同期から24店舗増)、合計で1897店舗を展開している。

ブライアン・コーネルCEOは次のように述べている。
「今期の好成績は、差別化された品揃えと業界をリードする一連のフルフィルメント・オプションを備えたモデル構築への長年の取り組みの成果だと思います。その結果、店舗とデジタルチャネルの両方で、前例のない市場シェアの獲得と売上げ成長が実現しました」


〈ブライアン・コーネルCEO〉

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