アルバートソンnews|垂直農法による野菜を傘下の275店舗で販売
米国スーパーマーケットチェーン第2位のアルバートソン(アイダホ州ボイシ、ヴィヴェック・サンカランCEO)は、Bowery Farming(バワリー・ファーミング)社と提携し、垂直農法で栽培された野菜を販売すると発表した。初めは米国北東地域と中大西洋地域にあるセーフウェイとアクメストア275店舗での展開だ。
近年、サステイナビリティを目標の一つとする小売企業が増えており、Amazon、ウォルマート、クローガーなどがそれぞれ目標を掲げて、達成に向けて努力している。地球温暖化に対するCO2排出削減が話題に上ることが多いが、それ以外にも水、廃棄物、そして食料問題も深刻である。その一部を解決できると期待されているのが屋内垂直農法による野菜栽培だ。
バワリー・ファーミング社は都市近郊に独自のファームオペレーティングシステムを採用した工場を構える。同社の屋内垂直農法では、農薬を一切使用せず、水やエネルギーの消費も可能な限り抑制する。センサーやビジョン・システム、マシン・ラーニングなど最新のテクノロジーを駆使し、24時間管理している。同社の工場では、作物は2倍の速さで育ち、通常の農場での栽培の100倍の生産量を誇る。
バワリー・ファーミング社で最も人気のある5種類の野菜が、アクメストア(ペンシルベニア州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、コネチカット州、デラウェア州、メリーランド州)164店舗とセーフウェイ(メリーランド州、バージニア州、ワシントンDC)111店舗で販売される。5種類の野菜は、「バワリー・ベビーレタス」「バワリー・クリスピーリーフ」「バワリー・スプリングブレンド」「ベビーケールブレンド」「バワリー・バジル」。