Amazon news|割賦販売サービスのアファーム社と提携開始
アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)は、BNPL(Buy Now, Pay Later:今買って、後で支払う)サービス企業の Affirm(アファーム)社と提携し、新たな後払いの決済オプションを提供する。アファーム社が8月28日に発表した。
このパートナーシップによって、今後アマゾンの顧客がアファームのアカウントをつくって50ドル(1ドル100円換算で5000円)以上の買物をする場合、クレジットカードを使わなくても分割払いが可能になる。
BNPLは、主にクレジットカードを持っていない若年層や、ECサイトからの情報漏えいを懸念するユーザーに、ECサイト上での取引に係る便利な決済手段として利用されているサービスだ。最近では実店舗での決済手段としても利用され始めている。
ユーザーの過去の購入履歴などに基づいて機械学習で与信管理を行うので、ユーザーによって、また、ショップによって後払いの条件は異なる。基本的にはクレジットカードより多少高い利子を支払うことになる。ただ、毎月定額の支払いと、遅延金のないシステムによって、予算管理がしやすい。
アファームを利用する場合の信用チェックは、名前、電話番号、ソーシャル・セキュリティー番号などで簡単に行うことができる。高額な商品の購入時には、1年(12回払い)のローンも利用できる。
アファーム社は、PayPalの共同創業者の一人であるマックス・レヴチン氏がCEOを勤める企業で、サンフランシスコに本拠を置く。2019年末には株式を上場している。主に、オンライン・リテイラーと提携しているが、ウォルマートとも2019年2月から提携している。
アマゾンがアファーム社との提携を始めたのは、高額商品のカート放棄(最終購入に至らないケース)が増えており、今年後半になって売上げが伸び悩んでいるなどの理由が考えられる。