Amazon news|チケット会社AXSと提携/手のひら認証AmazonOne導入
アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)は、自社の小売店舗で導入している手のひら認証システム「Amazon One(アマゾン・ワン)」をチケット販売会社のAXS(アクセス)で導入することを発表した。アマゾン傘下の企業以外で利用されるのはこれが初となる。
Amazon Oneはまず、コロラド州デンバーにあるレッド・ロックス野外劇場のチケット入場装置に導入される。利用者は自前にAXSのモバイルIDとAmazon Oneを紐づけておけば、紙チケットやスマホに表示するモバイル・チケットではなく、手のひらを入場装置にかざすだけで入場することができる。新規登録が必要な来場者は専用ステーションで、1分もかからずに登録が可能。片手もしくは両手の掌紋を登録できる。Amazon One利用者には専用の入場口が設けられる。
AXSの親会社であるAEG(アンシュッツ・エンターテイメント・グループ)は、世界的なスポーツ・音楽エンターテイメント企業で、ロサンゼルスの屋内競技場ステープルズ・センターや名門NBAチーム・レイカーズを所有している。今後、AXSが開催する他の劇場や球技場での試合やイベントなどにもAmazon Oneの導入が拡大される計画である。
2020年9月にシアトルのAmazon Go店舗に初導入された同システムは、Amazon Freshやホールフーズなどの店舗に拡大し、導入1周年を機に小売業以外にも展開されることとなった。コロナ禍で非接触システムが急速に浸透している。