レイリーズnews|アリゾナの老舗スーパーマーケット「バシャス」を買収
カリフォルニア州のローカルスーパーマーケット「レイリーズ」(Raley’s)がアリゾナ州を中心に店舗展開するスーパーマーケットのバシャス(Bashas’)を買収することが明らかとなった。
1935年創業のレイリーズはウエストサクラメント市に本拠を置き、現在カリフォルニア州北部およびネバダ州で124店舗を展開する。店舗バナーはRaley’s、Bel Air、Nob Hill Foods、Raley’s O-N-E Marketなどがある。一方、バシャスは1932年創業で、アリゾナ州を中心に113店舗をBashas’、Bashas’ Diné、Food City、AJ’s Fine Foods、Eddie’s Country Storeなどの店舗バナーで運営する。またバシャスはアメリカ南部の先住民族の部族国家ナバホ・ネーションなどにもサービスを提供している。
両社ともに家族経営の非上場企業で、レイリーズCEOのマイケル・ティールは創業者トーマス・レイリーの孫、バシャスCEOのエドワード・バシャも創業者ナジーブ・バシャの孫にあたる。
買収は2020年半ばにレイリーズ側から提案された。両社とも地域で人気のスーパーマーケットのため、今回のM&Aで互いのノウハウをシェアし、仕入れスケールを拡大することで、競争力を上げて成長することを目標としている。買収額など詳細は公表されていないが、バシャスの店舗バナーや経営陣、8500人ほどの社員はそのまま引き継がれる。
バシャスは2009年にチャプター11(連邦破産法11章)を申請して倒産しており、当時30店舗を閉鎖、2000人を解雇して財務を立て直した経緯がある。エドワード・バシャCEOは、売却が終了した時点で退任するが、彼の弟であるマイケル・バシャおよび従兄弟のジョニー・バシャは引き続き経営に携わり、ロジスティクスやナバホ・ネーションとの連絡や交渉にあたる。