トレーダー･ジョーnews｜｢第15回 お客が選ぶ人気PB大賞｣を発表

リミテッドアソートメント型スーパーマーケットのトレーダー・ジョー（カリフォルニア州モンロビア、ブライアン・パールバウムCEO）が「第15回 お客が選ぶ人気PB大賞(Annual Customer Choice Awards)」を発表した。

トレーダー・ジョーは1954年創業で、現在全米42州およびワシントンDCに約560店舗を展開している。約300坪ほどの店内には、生鮮からグロサリー、デアリー(乳製品)、冷凍食品、アルコール、化粧品まで、約3000～4000SKUほどが品揃えされている。そのほとんどがプライベートブランド（PB）商品である。

トレーダー・ジョーでは毎年、顧客アンケートを実施し、人気のPBを調査している。2024年の受賞商品を発表する前に「殿堂入り」した商品を紹介しよう。これまで複数回、1位になっている人気商品は、2023年に殿堂入りした。

殿堂入りしたのは、メイン料理のMandarin Orange Chicken（冷凍マンダリン・オレンジ・チキン）、スイーツのDark Chocolate Peanut Butter Cups（ピーナッツバター入りダークチョコ）、菓子のPeanut Butter Filled Pretzel Nuggets（ピーナッツバター入りプレッツェル）、チーズのUnexpected Cheddar（予想外のチェダー）、ビーガン食品のSoy Chorizo（大豆チョリソー）の5商品。

ここで、今年の受賞商品を発表する。

総合部門で大賞に選ばれたのは、Chili & Lime Flavored Rolled Corn Tortilla Chips（トルティーラ・チップス チリ＆ライム味）。2023年から2年連続での大賞となった。なお、これはスナック部門でも1位に選ばれている。

総合部門の2位～5位は、チキン小籠包、キンパ（韓国風のり巻き）、ポーク＆ジンジャー小籠包、バターナッツかぼちゃのマカロ二＆チーズだった。

飲料部門の1位はApple Cider（アップルサイダー）。アメリカでは秋の定番の飲み物なので、通年販売はしていないにも関わらずトップを獲得。

チーズ部門の1位はGoat Cheese（ヤギのミルクのチーズ）。

青果部門1位は王道のバナナ。トレーダー・ジョーではバナナをパッケージ売りでも、量り売りでもなく、「1本＝19セント」で販売する。なぜか。前CEOのダン・ベインが買物中のお年寄りの女性を観察していたら、バナナを手に取るも、カートに入れなかった。そこで「失礼ですが、なぜ買わないのですか？」と聞くと、その女性は「1本ずつ買いたいのよ。袋で買ったら、4本目まで生きていないかもしれないでしょ。」と答えた。それ以降、トレーダー・ジョーではバナナはバラ売りなのだ。

アペタイザー部門はCreamy Spinach & Artichoke Dip（ほうれん草とアーティチョークのクリーミー・ディップ）。トルティーヤや野菜と一緒によく売れる。

朝食・ブランチ部門1位はHashbrowns（ハッシュブラウン）。朝から大好きなポテトを手軽に食べたいのだ。

ランチ・ディナー部門はButter Chicken with Basmati Rice（バターチキンカレーとバスマティライス）が1位。メインとお米がセットになっていて、便利な冷食ミールだ。

ビューティー・雑貨部門のBrazil Nut Body Butter（ブラジルナッツ・ボディバター）は保湿力が高く、塩キャラメル＆ピスタチオの香りが特徴。

そして最後のスイーツ部門1位はSublime Ice Cream Sandwiches（最高のアイスクリーム・サンド）が獲得。チョコチップ・クッキーにバニラアイスがサンドされ、アイスの周りにはさらにチョコチップが飾られている。

人気の商品を見ると、やはり時間・手間のかからない冷食や調理済みの食品の人気が高いことがわかる。しかもトレーダー・ジョーPBは求めやすい価格設定で、なおかつおいしい。レジ待ち行列の長さの理由がわかる。