ランキングnews|「働きがい2024」ウェグマンズ6位/ウォルマート初登場
アメリカのビジネス誌『FORTUNE』が2024年の「100 Best Companies to Work For(働きがいのある企業100)」を発表した。
このランキングは「働きがい」を専門に研究する「Great Place to Work研究所」によって調査され、その結果がフォーチュン誌面に掲載される。アメリカ国内の1000人以上の社員を雇用する企業が対象で、政府機関は除外される。対象企業に勤める従業員約63万人へのアンケート調査によって評価されている。アンケートは60の設問に対して5段階評価、2つの設問には文章で回答する。また対象企業も6つの設問に対して文章回答が求められ、ランキングするうえでの分析に使用される。
2024年のトップ10は以下の通り。
順位 | 昨年順位 | 企業名 | 業態 | 従業員満足度 |
1 | 2 | Hilton | ホテル | 95% |
2 | 1 | Cisco | IT | 98% |
3 | 3 | NVIDIA | IT | 97% |
4 | 3 | American Express | 金融サービス | 92% |
5 | 20 | Synchrony | 金融サービス | 94% |
6 | 4 | Wegmans Food Markets, Inc. | スーパーマーケット | 90% |
7 | 5 | Accenture | コンサルティング | 80% |
8 | 10 | Marriott International | ホテル | 92% |
9 | 35 | Cadence | エレクトロニクス | 91% |
10 | 9 | Comcast NBCUniversal | 通信・メディア | 91% |
また2024年にランクインした小売業は、8社だった。
上位10社で唯一の小売業は、ニューヨーク州ロチェスターに本拠を置く、リージョナル・スーパーマーケットのWegmans Food Markets(ウェグマンズ)で6位。2022年は3位、2023年は4位とランクダウンはしているものの、第1回の1998年以降、毎年コンスタントにランクインしている。なぜ従業員満足度がこれだけ高いのか。月刊商人舎2月号でインタビューしたアスタープレイス店のエイドリアンがその理由を語っている。
60位にコンビニのSheetz(シーツ)、65位にディスカウント業態のTarget(ターゲット)、71位に自転車販売のTrek Bicycle(トレック・バイシクル)、81位にリージョナル・スーパーマーケットのPublix Super Markets(パブリックス)、87位に中古車販売のCarMax(カーマックス)。
そして97位には世界最大企業であり、小売業トップのWalmart(ウォルマート)がこの「働きがい」ランキングに初めて登場した。学費補助などの福利厚生や適切な給料支払いが保障されていることが評価されている。
最後に99位に滑り込んだのは、サンフランシスコ・エリアの優良スーパーマーケットNugget Market(ナゲット・マーケット)。ピカピカの床と美しい青果売場が特徴的な店舗が有名だ。