ウォルマートnews|ヘルスケア事業の「Walmart Health」から撤退

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は4月30日、ヘルスケア事業の「Walmart Health」からの撤退を発表した。

2019年に開始した「Walmart Health」は、ウォルマートの大型店舗に隣接し、一般医療から歯科診療、精神医療などの幅広いサービスを顧客に提供していた。2022年には医療保険・医療サービス大手のUnitedHealth Group(ユナイテッドヘルス・グループ)と提携してサービスの強化を図り、2023年には24年内に約75施設を増設オープンする計画を発表していた。

しかし、払い戻し手続きに伴う問題や増大する運営コストによる収益性の欠如が生じたため、健康事業は持続不可能と判断された。

5つの州で営業する51カ所のヘルスケア・センター「Walmart Health」は閉鎖され、オンライン診療を行う「Walmart Health Virtual Care」もサービスを停止する。各センターの具体的な閉鎖日はまだ決まっていないが、それまでは患者のケアを継続し、転院等の支援をする。

またヘルスケア・センターで働く従業員と医療提供者にもウォルマートやサムズクラブへの異動権利や給与・退職金などの保障をする。

ウォルマートは今後、約 4600カ所の薬局と3000カ所以上のビジョンセンター(眼鏡・コンタクト販売店)に注力していくという。

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