クローガーnews|第3Q売上高336億ドル1%減/薬局事業の売却が影響

アメリカ最大のスーパーマーケット企業・クローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)は11月9日で終了した、2025年1月期の第3四半期決算を発表した。

第3四半期(8~10月)売上高は336億3400万ドル(1ドル150円換算で5兆0445億円)で前年同期比1.0%減少した。これは利益率の低かった「Kroger Specialty Pharmacy」事業の売却とガソリン売上げの減少が影響している。ただし、これらの影響を除けば、前年同期比2.7%増となる。

営業利益は8億2800万ドル(1242億円)で前年同期比9.2%減、純利益も6億1800万ドル(927億円)の4.3%減と、減収減益だった。

既存店売上高(ガソリン販売を除く)は294億7000万ドルで、2.3%増加した。EC販売は11%増加した。自社ブランド製品の売上げの伸長は、グロサリー全体の売上増を超える成長を見せた。また、総顧客世帯数もロイヤルティの高い常連顧客世帯数も増加した。

第3四半期発表のわずか5日後の12月11日、アルバートソンズとの合併計画の中止を発表した。2022年10月の合併発表以降、スーパーマーケット企業1位と2位の合併は独占禁止法に抵触するとして、複数の州から差し止め命令が出されていた。これを打開するために一部の店舗を売却するなどの対策に努めてきたが、結局、合併は実現しなかった。それどころか、アルバートソン側から「計画承認に向けて必要な対策を完全に履行しなかった」との理由で訴えられてしまう事態に陥っている。ただしクローガーはこれに対して、「根拠のない無意味な訴訟」と戦う意向を示している。

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