クローガーnews|’25年商1476億ドル0.4%増/新CEOにフォーラン氏就任
クローガー(オハイオ州シンシナティ、グレッグ・フォーランCEO)は3月5日(木)、2026年1月期の第4四半期および通期決算を発表した。

年末商戦を含む第4四半期(11~1月)は、売上高347億2500万ドル(1ドル150円換算で5兆2088億円)で前年同期比1.2%増と前年をわずかに上回った。営業利益は12億4600万ドル(1869億円)で36.6%増、純利益は8億6100万ドル(1292億円)で35.8%増。1株あたり利益(EPS)は1.35ドルと前年を大きく上回り、利益面でも改善が見られた。
既存店売上高(ガソリン除く)は2.4%増と堅調に推移した。粗利率は23.1%となり、調達改善や物流効率化が寄与した。
また通期では、売上高1476億4200万ドル(22兆1463億円)と前年の1471億ドルから0.4%微増した。前年度はKroger Specialty Pharmacyの売上高約20億ドルが含まれていたことを踏まえると、実質的には安定した成長といえる。一方で、営業利益は18億9000万ドル(2835億円)で前年比50.9%減となった。自動フルフィルメントネットワークの構築に関する25億ドルの減損を計上した影響である。純利益は10億1600万ドル(1524億円)で61.9%減。
既存店売上高(ガソリン除く)は2.9%増と、インフレ環境下でも底堅い需要を維持した。EC事業の売上高は160億ドルを超え、オンライン戦略の成果が明確となった。クローガーはEC事業の見直しを完了し、2026年には約4億ドルの営業利益改善を見込むとしている。また株主還元では75億ドルの自社株買いを完了し、さらに取締役会で20億ドルの追加枠を承認するなど、積極的な資本政策を継続している。

グレッグ・フォーランCEO
経営面では、暫定CEOのロン・サージェント氏が退任し、2026年2月9日にGreg Foran(グレッグ・フォーラン)氏が新CEOに正式に就任した。フォーラン氏は2014〜2019年の5年間、ウォルマートの最大部門である「ウォルマートUS」のCEOを務めた。2020年からの5年間はニュージーランド航空のCEOだったが、再び小売業に戻ってきた。
フォーランCEOのコメント。
「クローガーは市場シェアの改善と堅調な売上げ成長により、事業強化に向けた着実な進歩を反映した力強い年度末を迎えることができました。私たちは確固たる基盤を築いています。今後は顧客への価値向上、店舗およびオンラインでの顧客体験の改善、そしてコスト削減と生産性向上による成長資金を確保し、この基盤をさらに強固なものしていくことに注力していきます」
2026年度は、既存店売上高(ガソリン除く)は1〜2%増、営業利益(FIFOベース)は50〜52億ドル、1株あたり利益5.10〜5.30ドルを見込む。またフリーキャッシュフローは27〜29億ドル、設備投資は38〜40億ドルを計画。デビッド・ケナリーCFO氏は「EC黒字化・調達効率化・生産性向上が粗利改善を支える」とコメントしている。
