8月のアメリカ経済活発! 秋から年末商戦までの売場活性化が見込まれる
アメリカ合衆国の経済状況を概括しよう。
まず個人消費だが、この指標は一番調査が遅い。
現時点では7月段階の個人消費支出しか出ていないが、それは前月比0.1%のマイナス。
6か月ぶりの減少。
一方、個人所得は前月比0.2%の増加。
最新の数値が出ているのは自動車の新車販売額。
これは好調だ。
調査会社のオートデータの報告。
新車販売台数は158万6015台で、前年月比プラス5.5%。
営業日1日当たりの販売台数を年率換算すると1753万台となる。
昨2013年はこれが1560万台だったが、大幅の更新で、10.2%のプラス。
これは8月として2003年以来の高水準。
アメリカ経済は新車が売れると元気がでてきて、小売りサービス業の跳ね返ってくる。
企業別にはゼネラルモーターズがトップで27万 2423台、マイナス1.2%。
トヨタは過去最高の大健闘で24万6100台。プラス6.3%。
レクサスがプラス10.1%、他の車種が5.7%プラス。
現在のペースで9月・10月・11月・12月に伸びると、8年ぶりの高水準になる。
それは同時に10月末のハロウィン商戦、11月第4木曜日のサンクスギビングデーから、12月25日のクリスマスまでの商戦の活性化を予感させる。
そしてこれはこの秋のアメリカ小売業の競争に前向きの拍車をかける。
秋の米国小売業競争、見ものだ。
この個人消費を支える8月の雇用統計が、労働省から発表されている。
雇用者数は前月に比べ14万2000人増。
速報値からの終生は7月が20万9000人から21万2000人に上方修正、6月は29万8000人から26万7000人に下方修正。
業種別の雇用者は、教育・医療サービスや建設業が伸びた。
小売業や情報サービス業がダウン、製造業が横ばい。
2014年になってからの雇用者数増加は1カ月平均21万5000人。
その結果、失業率は2009年10月の10%から、4ポイント近く低下。
2009年はリーマンショック後の最悪の状況だった。
雇用も緩やかではあるが回復基調。新車はよく売れ、個人消費も活発化。
この秋のアメリカ経済は明るいし、アメリカ小売業の競争もポジティブなものになる。
検索ワード:アメリカ経済 個人消費 失業率 新車販売