ウォルマートnews|第2Qのウォルマート・コム67%増/売上高2.1%増

ウォルマートの2017年度第2クォーターの決算が発表された。ウォルマートは1月末決算で、第2四半期は7月31日で終わった。

売上高は1219億4900万ドル(1ドル100円換算で12兆1949億円)で、2.1%増加。メンバーシップホールセールクラブ業態サムズ・クラブの会員費を含む総収入も2.1%増加して1233億5500万ドルとなった。一方、営業利益は3.2%減少して59億6900万ドル、親会社に帰属する純利益は23.2%減少して28億9900万ドルだった。

営業利益の3.2%の減少は、主に売価投資によるものである。つまりディスカウントを強化し、計画的に営業利益を下げた結果である。アマゾン・コムをはじめとするeコマース、アルディやリドルなどドイツから侵入したハードディスカウンター、さらにダラーストアなどウォルマートのエブリデーロープライスを脅かす存在は増え続けている。それらへの対策によって、粗利益が減り、営業利益も減益となった。

1株あたりの利益は、満期前の社債を買い取るための追加利払いがマイナス要因、メキシコの子会社の売却がプラス要因で相殺され、それでも2割の減少となった。また、昨年は中国の合弁会社の持株売却による特別利益があったため、これらを除くと1.0%の増加となる。

ウォルマートUS、すなわち米国内の既存店は、客数が1.3%増、客単価が0.5%増、eコマースは67%増。全体ではガソリン販売を除いて、1.8%の増加となった。サムズ・クラブの既存店は客数が2.1%増加、客単価が0.9%減少したが、全体ではガソリン販売を除いて1.2%の増加となった。

ダグ・マクミランCEOは、三つの新しいテストの内容を語った。
第1は、「デジタル・エンドレス・アイル・ショッピング」、第2はロボットによる在庫切れ商品チェック、そして第3はAI活用のベンダー協力売価設定。

サムズ・クラブでは、スキャン&ゴーが全店に導入された。このシステムは最近、ウォルマート・スーパーセンターの店舗でも活用が始まっている。eコマースの品揃えは6700万アイテムとなった。最近、買収したムースジョー、シューバイ、ボノボスはさらに品揃え拡充に貢献する。

現在ウォルマートの店舗は、アメリカの総人口の90%の人たちが住む地域から10マイル以内にあり、全米レベルで利便性を提供している。オンライン・グローサリーは900店舗で提供されており、これからも拡大される計画である。

検索ワード:ウォルマート サムズクラブ ダグ・マクミラン

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