イオンnews|8月/イオンリテール既存店1.5%減・スーパーマーケットも苦戦

イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)から2017年8月度の営業概況が発表された。

基幹企業のイオンリテール(株)(千葉市美浜区、岡崎双一社長)は、既存店売上高が97.3%、全店でも98.4%と減収だった。

イオン北海道(株)(札幌市、星野三郎社長)は既存店売上高が100.1%、全店で100.2%とプラスを維持。

一方、台風による集中豪雨の被害が大きかったイオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)は、既存店売上高が97.0%、全店で97.1%と厳しい結果になった。イオン九州は6カ月連続のマイナス。

スーパーマーケット業態のマックスバリュ各社はどうか。

マックスバリュ北海道(株)(札幌市中央区、出戸信成社長)は既存店売上高が前年比101.2%、全店で100.7%。
マックスバリュ東北(株)(秋田市、佐々木智佳子社長)は既存店が98.5%、全店で99.0%。
マックスバリュ東海(株)(静岡県鵔東郡、神尾啓治社長)は既存店が97.1%、全店で99.0%。
マックスバリュ中部(株)(名古屋市中区、鈴木芳知社長)は既存店が98.2%、全店で100.0%。
中核企業と位置付けられているマックスバリュ西日本(株)(広島市南区、加栗章男社長)は既存店売上高が98.0%、全店で98.7%。
マックスバリュ九州(株)(福岡市博多区、佐々木勉社長)は既存店売上高が101.4%、全店で106.0%だった。

マルエツ(株)、カスミ(株)およびマックスバリュ関東(株)が経営統合したユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長)は既存店売上高が99.4%、全店で100.7%だった。

スーパーマーケットは、既存店・全店ともに前年クリアは北海道と九州だけ、全店がプラスで既存店マイナスの企業は中部、ユナイテッドの2社、既存店・全店ともにマイナスは東北、東海、西日本となった。

 

コンビニエンスストアのミニストップ(株)(千葉市美浜区、藤本明裕社長)は、既存店売上高が98.5%、全店で99.8%とマイナスに転じた。

ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)(東京都千代田区、水野秀晴社長)は既存店売上高が104.6%、全店で109.2%で、引き続き好調を堅持している。

衣料品専門店の(株)コックス(東京都中央区、吉竹英典社長)は既存店売上高が84.3%、全店で83.0%。

靴専門店の(株)ジーフット(東京都中央区、堀江泰文社長)は既存店売上高が93.1%、全店で94.5%であった。

天候要因もあるが、専門店はいずれも厳しい。

イオングループの大型ショッピングセンターにおける児童遊戯施設を運営する(株)イオンファンタジー(千葉市美浜区、片岡尚社長)は既存店売上高が112.0%、全店で111.6%と、引き続き堅調。

8月度の曜日回りは前年と変わらず、また「お客さま感謝デー」も昨年同様、8月20日(日)と8月30日(水)の2回実施している。

総合スーパーや食品スーパーマーケットといった中核業態は苦戦が続いている。コンビニも減収。対してドラッグストア、アミューズメントは今期に入って6カ月連続で増収と好調だ。

減収の要因が客数減なのか、客単価減なのか。イオンリテールでは客数の減少に歯止めをかけるとして、PBの値下げやセールによる価格訴求を強化している。日用品の値下げも当初予定の9月から8月に前倒しした。そうした施策が9月以降、どのような効果を上げるか。

検索ワード:イオン 8月 連結営業 イオンリテール マックスバリュ ウエルシア ミニストップ

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