良品計画news|営業収益3795億円14%増/経常19%増だがネットは伸び悩み
(株)良品計画(東京都豊島区、松崎暁社長)は、2018年2月期の決算を発表した。
連結期間(2017年3月1日~2018年2月28日)の営業成績は、営業収益3795億5100万円(前期比13.9%増)、営業利益452億8600万円(18.3%増)、経常利益459億8500万円(19.2%増)、当期純利益301億1300万円(16.6%増)となり、前期に引き続き増収・2桁増益を達成した。
営業利益率は11.9%、経常利益率は12.1%。
国内事業は営業収益2347億9100万円(8.8%増)、セグメント利益285億5100万円(30.1%増)だった。このうち、直営店の売上高は11.4%増の高い伸びを示したが、ネットストアの売上高は3.9%増と直営に比べればそれほど伸びなかった。
衣服・雑貨では、紳士ウェアが好調だったことに加えて、仕様を変更したハードキャリーが売上げを大きく牽引した。生活雑貨では、「脚付マットレス」、「体にフィットするソファ」などの家具、化粧水を中心としたスキンケアシリーズ、アロマ関連商材、タオルやスリッパが好調だった。食品では、「バターチキンカレー」などのレトルトカレーやごはんにかけるシリーズなどが好調だった。
東アジア事業は、営業収益1098億300万円(22.4%増)、セグメント利益168億6100万円(2.5%増)。中国では積極的な出店を行って、店舗数は229店舗になった。同様に、台湾や韓国、香港においても積極的に新規出店を行い、売上高、利益ともに伸長した。各社とも、衣服・雑貨の売上げが好調に推移した。
欧米事業の営業収益は212億2500万円(20.6%増)、セグメント損失は8億9800万円(前年同期に比べ4600万円の損失増加)。欧州においては、倉庫移転を実施して、一時的な費用が発生した。それが収束したことによって、物流費が削減できた。また、既存店の売上げも昨年を超える状況が続いており、回復基調にある。しかし欧州事業は2割増収営業損失。
米国は、新規出店や改装店舗のリニューアルオープンが遅延したため、苦戦を強いられた。
西南アジア・オセアニア事業の営業収益は137億2900万円(33.9%増)、セグメント利益は1億2800万円(7.3%減)となった。各国において新規出店や改装を積極的に行い、安定して利益が確保できる構造ができあがった。シンガポールでは、2017年7月に旗艦店を開店し、集客に大きく貢献している。
新規国としては、フィリピンに設立した合弁会社が、2017年4月から無印良品事業を展開、順調に推移している。
来期は営業収益4243億円(11.8%増)、営業利益500億円(10.4%増)、経常利益503億円(9.4 %増)、純利益333億円(10.6%増)を見込んでいる。