コンビニnews|9月既存店セブン-イレブン2.4%増/ファミマ・ローソン減収

コンビニ大手3社の9月既存店売上高が出揃った。(株)セブンーイレブン・ジャパンは前年同月比で102.4%の増収、(株)ファミリーマートは95.3%、(株)ローソンが94.5%の減収。

9月は、新型コロナウイルスの新規感染者が緩やかな減少傾向となった。東京都では警戒レベルを1段階引き下げたことにより、飲食店などの営業時短要請が解除された。また全国レベルでイベント開催制限が緩和されたこともあり、商環境は改善した。たばこ増税前の駆け込み需要も寄与している。

■セブン-イレブン・ジャパン
既存店は客数が91.7%だったが、客単価111.7%となり、前年同月比102.4%。9月末段階のチェーン店舗数は2万0930店。2019年9月の店舗数が2万0993店だから、店舗数だけ見れば63店舗0.3ポイントの減少。しかしチェーン全店の売上高は101.1%と、1.1ポイントの増収となった。

■ファミリーマート
既存店の客数は86.7%、客単価110.0%で売上高は95.3%となり、4.7%の減収。1万5717店全店の売上高は94.5%。

「お母さん食堂」のテレビCMを始め、メディアやSNSを活用した販促で惣菜・デザートなどのカテゴリーが大きく伸長した。大型連休となった9月19日からの4連休では、イベントの規制緩和など行楽需要に回復がみられたことで、弁当や菓子などが好調に推移した。また、10月1日からのタバコ増税前の駆け込み需要も既存比の押上げ要因となった。

■ローソン
既存店客数は86.6%、客単価109.1%で売上高は94.5%。前年比5.5%の減収だ。9月末総店舗数は1万4497店舗で、その売上高は91.2%。

デザートカテゴリーは、前月に続きバスチーなどの定番商品や、新感覚スイーツが好調に推移した。内食対応で拡充強化している生鮮食品やプライベートブランド「L marche(エル マルシェ)」の冷凍食品は前年を大幅に上回っている。紙・衛生用品は引き続き前年を上回っている。たばこは値上げ前の駆け込み需要などにより販売が伸長し、既存店売上高前年比を1.5%程度押し上げる要因となった。

ローソンでは(株)ポプラとの間で9月10日に、ポプラが運営する460店舗のうち、140店舗を「ローソン・ポプラ」、「ローソン」ブランドへ転換・運営する共同事業契約を締結している。

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