11月百貨店売上速報news|コロナ第3波で売上高4社とも前年比マイナス

11月の百貨店4社の店頭売上速報が発表された。

(株)高島屋
11月度の店頭売上高は、引き続き外出を控える動きやインバウンド売上げの大幅な減少が継続して、前年を下回った。既存店売上高は対前年比11.3%減、全店ベースでは12.8%減となった。商品別売上げでは、特選衣料雑貨・宝飾品が前年実績を上回ったが、紳士服・紳士雑貨・婦人服・婦人雑貨・リビング・食料品などは前年に届かなかった。

国内百貨店売上高(前年比 単位:%)

(株)三越伊勢丹ホールディングス
一部店舗では売上げが前年を上回ったが、首都圏と札幌など、とくに新型コロナウイルスの感染が再拡大した地域においては入店客数が減少した影響で、既存店売上高は対前年比12.5%減となった。全店ベースでは13.5%減だった。

伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、ロイヤルティの高い顧客を中心にラグジュアリーブランドのバッグ・宝飾・時計などの高額品の売上げが引き続き堅調だった。また、年末の家での時間を充実させたいというニーズを受けて、クリスマスケーキやおせちの予約販売は好調に推移した。さらに、オンライン売上げではとくにお歳暮や冬物ファッションアイテムへの関心が高く、対前年比で約1.4倍伸長した。

国内百貨店事業の売上高

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)
中旬以降、新型コロナウイルス感染症第3波の影響によってミセス・シニア層の来店が大幅に減少した。とくに20日(金)を境に来店客数・売上高の水準が大幅に低下した。21日(土)からの3連休も、梅田の店舗では大きな底上げにはつながらなかった。全店ベースでは対前年比13.7%減となった。

お歳暮ギフトの受注については、店頭期間12日短縮をオンライン販売でカバーし、商戦全体の売上高は前年を上回る基調で推移した。

商品別では、初旬に気温が低下し、コート・ダウンなどに動きが見られたものの、中旬に入って大阪では、最高気温が20℃を超える日が1週間ほど続き、逆に苦戦を強いられた。

百貨店事業の売上高

Jフロントリテイリング(株)
ラグジュアリーブランドや美術宝飾品が引き続き好調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症第3波の影響によって月後半に減速した。大丸松坂屋百貨店合計では対前年比20.0%減、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では20.6%減となった。なお、家の中で過ごす時間を充実させたいというニーズから、おせちの予約は前年を上回る好調な推移を見せている。

店舗別売上高対前年増減率(%)

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