6月百貨店売上速報|土日休業も高額品好調/三越伊勢丹107%・他3社102%

主要百貨店4社の6月売上高が発表された。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比107.3%。大丸松坂屋百貨店と阪急阪神百貨店はともに102.1%、高島屋は102.3%だった。緊急事態宣言が20日まで再延長となり、首都圏の店舗では土日の計6日間、生活必需品以外のカテゴリーが休業継続となったものの、昨年5月に比べれば増収。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の既存店売上高は前年同月比107.3%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比113.4%、日本橋本店店頭売上げは106.0%。時計や宝飾、ハンドバッグの高額品が好調を維持した。また巣ごもり需要も引き続き高く、家具や酒類なども堅調に推移した。25日から一斉開催したクリアランスセールでは夏物が好調だった。三越伊勢丹オンラインストアの売上げは2019年比約1.5倍に伸長している。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、(株)大丸松坂屋百貨店が前年同月比102.1%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では101.3%。首都圏の13店舗で、20日までの土日の営業を食料品、化粧品など一部売場に限定したことによるマイナス影響を受けたが、ラグジュアリーブランドや美術宝飾品などが好調だった。

エイチ・ツー・オーリテイング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は前年比102.1%。阪急本店が前年比108.2%、阪神梅田本店が83.5%だった。5月までの休業の反動もあり、顧客の購買意欲は活発化していることから、売上高2019年比も81%(国内売上高は87%)と復調の兆しを見せる。また、オンライン売上高も前年の約1.2倍と伸びた。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の6月度店頭売上高は、高島屋単体の11店舗で既存店前年比102.3%、国内百貨店子会社3社を加えると前年比102.6%となり、全体では前年比101.4%。

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