コンビニnews|6月既存店セブン0.3%減・ローソン1.4%減・ファミマ3.3%増

コンビニ3社の6月の成績が出揃った。6月は、1都7県で緊急事態宣言がまん延防止等重点措置に移行した。これにより、都市部での店舗では客数や売上げにも回復傾向が表れてはいるが、まだ前年の反動は続いている。既存店売上高はセブン-イレブンが99.7%、ローソンが99.1%、ファミリーマートが103.3%。ファミマだけ前年比でプラスになったが、昨年の6月はセブンが1.0%増、ローソンが5.8%減で、ファミマが8.2%減と大きく落ち込んだから、今年少しだけ回復したことになる。

セブン-イレブンは既存店売上高が99.7%。客数は99.5%、客単価100.2%だった。客単価は、ワンストップショッピングの傾向が継続しており、前年を上回った。全店売上高は100.9%。

6月は、今年初の猛暑日となった地域がある一方、例年よりも遅い梅雨入りや記録的な大雨となった地域もあり、全国的に気温が低く推移した。また、昨年は「緊急事態宣言」が5月末に解除されたことで週末を中心に販売が伸長し、さらにキャッシュレス・消費者還元事業の最終月にあたるため月末に向けて駆け込み需要もあった。今年はこの反動から、既存店売上げおよび客数は昨年を下回った。

デリカテッセンは「健康商品シリーズ」が好調だった。たんぱく質が手軽に摂れる「食事サラダ」や、食物繊維が摂れる「カップデリ」を中心に堅調だった。

ローソンの国内ローソン事業(ローソンおよびナチュラルローソン)の6月度の既存店は、客数98.6%、客単価100.4%となり、前年同月比の売上高が99.1%。全店売上高は101.1%。6月末時点のローソングループ国内総店舗数1万4620店。そのうち、ナチュラルローソンは140店、ローソンストア100は674店。

生鮮品や冷凍食品・日配食品など、日常使いの商品の需要が高く、既存店売上げを押し上げた。米飯は、チルド商品の「これが弁当シリーズ」や、「金しゃりおにぎりシリーズ」が引き続き好調に推移した。カウンターファストフードは、「からあげクン」「鶏から」などの定番商品や、マチカフェの夏季限定商材が好調。店内調理サービス「まちかど厨房」は、人気の外食企業とコラボレーションした商品や「ご当地丼シリーズ」などが好評を博した。玩具、書籍はキャンペーンを実施した「鬼滅の刃」関連商品が売上げに寄与した。なお、たばこは既存店売上高前年比を1%程度押し上げる要因とった。


ファミリーマートは既存店売上高が103.3%。客数102.2%、客単価101.1%。全店売上高は102.5%。総店舗数は1万6638店。

ファミマ40周年「40のいいこと!?」の施策では、デザート新商品や「お試しクーポン」、「1個買うと、1個もらえる」といった「おトク」な販促キャンペーン企画が好調。日配・生鮮品や惣菜といった日常使い商品も引き続き好調を維持した。とくに、「バタービスケットサンド」は、発売9日間で300万食を突破するなど好調に推移し、デザート全体で前年を大きく上回った。

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