イオンnews|11月既存店イオンリテール100.8%、ウエルシア102.8%と好調

イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)が主要9社の11月の業績を発表した。

11月は、緊急事態宣言解除後の消費マインド回復が鈍いなか、「イオン ブラックフライデー」をフックとした需要喚起策を積極的に推進したことで、衣料品などの非食品部門の売上げが改善した。また、食料品の売上げが引き続き堅調だったことに加え、生活応援策として年内価格凍結宣言を行ったトップバリュ食品の販売強化も奏功した。

総合小売事業のイオンリテール(株)は2カ月連続で前年、前々年実績を上回り、100.8%となった。全店では96.8%。

19日から10日間に渡って開催した「イオン ブラックフライデー」では、店舗とオンラインの両面で取り組みを強化した。期間中の既存店売上高は前年実績、会社計画ともに上回った。部門別では、均一価格の冬物商品が好調だった衣料品部門が前年同期間の実績から約2割伸長、トラベル部門は3割伸長した。また、ネットショッピング需要に対応して取り扱い商品を前年の約2倍に拡大した結果、化粧品、暮らしの品、ファッション、ベビー・キッズ用品などを幅広く取り扱う「イオンスタイル オンライン」の期間中売上高は前年比238%と大きく伸長した。

イオン北海道(株)は既存店98.8%、全店では98.7%。イオン九州(株)は既存店が99.9%、全店では99.3%。

スーパーマーケット事業においては、価格凍結宣言をしたトップバリュに加え、地域商品や気温低下に対応した季節商品の販売を強化した。その結果、11月度の既存店売上高は引き続き前々年実績を上回った。また、マックスバリュ西日本では無人店舗の出店やセルフスキャンシステム導入店舗を拡大した。ダイエーではECサイトを大幅に刷新して店頭渡しやライブコマースなどの機能を追加した。

マックスバリュ東海(株)の既存店は98.2%、全店では99.0%。マックスバリュ西日本(株)の既存店は97.0%、全店では統合効果から202.8%。

ヘルス&ウエルネス事業の(株)ウエルシアホールディングスの既存店は102.8%、全店では106.2%。傘下のウエルシア薬局では、生鮮食品・惣菜・ベーカリーをマックスバリュ北陸がインショップ形態で運営する店舗を25日に福井県鯖江市に開店し、10月のイオンタウン幕張西店に続き、イオングループのリソースとシナジーを生かした取り組みを推し進めた。また受診平常化や調剤併設店舗の拡大による処方箋受付枚数の増加により、調剤売上げが前年比で115.8%と伸長した。

コンビニ事業のミニストップ(株)の既存店は98.7%、全店では97.7%。

専門店事業では、カジュアルファッション専門店の(株)コックスは既存店が109.4%、全店が83.1%、靴専門店の(株)ジーフットは既存店が98.5%、全店が96.8%。コックスではブラックフライデー期間中に展開を強化した冬物商品の売上が伸長したことや、雑誌とのタイアップ企画商品が好調だったことで、前年の既存店売上実績を大きく上回った。

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