5月百貨店売上速報|4社とも5カ月連続2桁増収/高額品・夏物好調

主要百貨店4社が5月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比119.1%、大丸松坂屋百貨店は111.5%、阪急阪神百貨店は114.6%、高島屋は112.3%だった。4社とも、5カ月連続で2桁伸長となった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で113.7%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは119.7%、三越日本橋本店は112.5%、三越銀座店は137.1%、伊勢丹立川店は106.7%、伊勢丹浦和店は109.6%と首都圏5店で既存店119.1%の前年クリア。両本店を中心に、高付加価値商品の売上げが牽引した結果だ。

とくに伊勢丹新宿本店は2022年4月以降、14カ月連続で統合後最高実績だった2018年度を上回る実績で推移している。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、好本達也社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比111.5%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では111.2%となった。

5月度は、ゴールデンウイーク期間の売上げが好調に推移した。ラグジュアリーブランド、美術・宝飾品も好調を持続し、化粧品が前年の3割増と大きく売上げを伸ばした。

店舗別では、15店舗中12店舗が前年実績を上回った。とくに、入店客数が大きく回復している梅田店、ラグジュアリーブランドの売上げが好調である心斎橋店が好調だった。

また免税売上高は、対前年378.4%増(客数2828.2%増・客単価83.7%減)だった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は、既存店前年同月比114.6%。阪急本店では113.2%、阪神梅田本店が117.3%だった。

新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行し、都心店を中心に来店客数が順調に推移した。売上高の2018年対比は110%、インバウンドを除く国内売上高対比111%と、今月もコロナ前を上回った。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の店頭売上高は、高島屋単体の10店舗で既存店前年同月比118.3%、国内百貨店子会社3社を加えると107.6%だった。

5月度は、夏物衣料が堅調だった。商品別売上高では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、美術、食料品、食堂が前年実績を上回った。

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