イオンnews|1月既存店総合スーパー含む主要12社全て前年越え
イオン(株) (千葉市美浜区、吉田昭夫社長)では主要連結会社12社の1月業績はすべて前年同月を上回った。
1月は新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後、初となる行動制限のない正月を迎え、家族や親戚、友人などが集り、皆で楽しめる新春大抽選会や正夢袋などの店頭イベントや、初売りならではの「ハレ型」商品展開を強化した。また、昨年11月に実施して好評だったトップバリュ増量企画を、利用頻度の高い生活必需品の「パン」や「ヨーグルト」など合計24品目で実施した。
総合スーパー事業会社は3社とも既存店、全店売上高とも前年同月を上回った。
イオンリテール(株)の既存店売上高は101.3%、全店売上高は103.4%
イオン北海道(株)の既存店売上高は102.4%、全店売上高は104.0%
イオン九州(株)の既存店売上高は101.0%、全店売上高は101.7%
イオンリテールでは、子どもから大人まで幅広い顧客に向けた企画を昨年より1.4倍の最大280企画に拡充した。「福カート」や「トップバリュ福袋」などの展開強化、「超まぐろ入りお刺身盛り合わせ」や「彩り贅沢海鮮手巻き寿司」といった「ハレ型」ごちそうメニューを拡充した。結果、1月度の既存店売上高は19カ月連続で前年実績を上回った。
部門別では、グロサリー、デイリー、デリカ、水産、農産が好調に推移し、食品売上高は既存店の前年実績を17カ月連続で上回った。また、旅行や帰省需要の伸びに対応した化粧品をはじめ、調剤やペット用品などが引き続き好調なヘルス&ビューティケアも23カ月連続で前年の既存店売上高を上回った。
スーパーマーケット事業は3社とも既存店売上高、全店売上高で前年同月を上回った。
マックスバリュ東海(株)の既存店売上高は101.7%、全店売上高は103.3%。
(株)フジ・リテイリングの既存店売上高は101.7%、全店売上高は102.9%。
マックスバリュ西日本(株)は既存店売上高101.0%、全店売上高は100.9%。
(株)いなげやは既存店売上高108.9%、全店売上高は110.0%。
初売りで「じもの(地域商品)」を使った贅沢なごちそうメニューの品揃えを拡充、増量したトップバリュの拡販、お客さま感謝デー・曜日市で価格強化に取り組んだ結果、主要企業の既存店客数が先月に続き前年を超え、既存店売上高は11カ月連続で前年実績を上回った。
いなげやは、新型コロナウイルス感染拡大を機に正月三が日を休業としていたが、年末に年始分の食品をまとめ買いする混雑の回避や、買物の負担を軽減することなどを目的に、年始2日からの全店営業を再開した。
ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスでは、物販売上で前年のコロナ需要の反動の影響が残るものの、既存店の調剤売上高は前年比110.2%と引き続き好調に推移した。
サービス・専門店事業ではミニストップ(株)は既存店売上高100.4%、全店売上高98.7%。(株)コックス靴は既存店売上高100.4%、全店売上高98.5%、(株)ジーフットは既存店売上高105.7%、全店売上高は95.8%。
とくにコックスは初売りからセールにかけて売上・客数が前年を上回った。中旬以降、例年よりも平均気温が高かったこともあり、春物が前年を上回り堅調に推移し、既存店売上高は前年比100.4%となった。
キャンドゥ(株)は既存店売上高105.5%、全店売上高106.6%とともに前年を大きく上回った。