イオンnews|2月既存店イオンリテール4.5%増/節分強化とNB値下げ

イオン(株) (千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は主要連結各社の2月業績を発表した。各社とも既存店前年増を果たした。

今年は主要歳時の一つである節分の日が週末に当たることから、中核事業の総合スーパーでは「バラエティー船盛セット」や「巻き寿司ファミリーパック」など大人数向けの太巻きを初展開したほか、かにやえびなどの高級素材を使用した太巻や予約限定の一流料理人監修の「恵方巻」の販売に取り組んだ。

また、2月20日から期間限定で、加工食品や日用品などナショナルブランド最大20品目を、生活応援特価で販売した。グループのスケールメリットを活かし、物流の効率化や一括仕入れなどの合理的なコスト削減を行うことで実現させたもの。

イオンリテール(株)の既存店売上高は104.5%、全店売上高は106.4%
イオン北海道(株)の既存店売上高は106.5%、全店売上高は108.2%
イオン九州(株)の既存店売上高は104.8%、全店売上高は105.3%

総合小売事業のイオンリテールは、20カ月連続で既存店売上高が前年実績を上回った。グループ従業員22万人がおすすめする「トップバリュ50セレクション」を紹介するなどトップバリュの拡販に取り組んだ。その結果、グロサリー、デイリー、デリカ、水産、農産、畜産が好調に推移し、

食品売上高は既存店の前年実績を18カ月連続でクリアした。また、ヘルス&ビューティケアは外出需要を取り込んだことから化粧品や調剤、ペット用品などが好調で、24カ月連続で既存店売上高を上回った。

Eコマースのイオンスタイルオンラインでは、2月2日から12日間開催した「BUZZTTOバズっとSALE」では、化粧品やゲーム機などをお買い得価格で展開したことでセール期間売上高が前年同期比で7割伸長した。

スーパーマーケット事業は3社とも既存店売上高、全店売上高で前年同月を上回った。

マックスバリュ東海(株)の既存店売上高は104.9%、全店売上高は106.7%。
(株)フジ・リテイリングの既存店売上高は104.2%、全店売上高は105.1%。
マックスバリュ西日本(株)は既存店売上高104.2%、全店売上高は104.6%。
(株)いなげやは既存店売上高106.6%、全店売上高は106.3%。

スーパーマーケット事業では、主要企業10社計の既存店客数が8カ月連続で前年比をクリアした。既存店売上高では12カ月連続で前年実績を上回った。

U.S.M.H傘下のカスミでは、2月1日より1カ月間、「納豆」や「キャノーラ油」、「ヨーグルト」といった食卓の必需商品100品目の値下げを実施するなどの施策を開始した。

サービス・専門店事業では4社が既存店伸びとなった。

(株)ミニストップ既存店売上高100.3%、全店売上高102.2%
(株)コックス既存店売上高103.6%、全店売上高106.3%
(株)ジーフット既存店売上高107.3%、全店売上高98.6%
(株)キャンドゥは既存店売上高106.2%、全店売上高107.8%

サービス・専門店事業ではミニストップが9カ月連続で既存店伸びとなった。コックスは、気温の上昇を受けて春物商品が好調に推移した。中でもメンズのジャケット、ストレッチパンツやレディスのニットベスト、プルオーバーなどが好調に推移し、既存店売上高は前年比103.6%。キャンドゥは既存店売上高、全店売上高ともに前年を大きく上回った。

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