PPIHnews|9月既存店4.6%増/ディスカウント・GMS両事業とも好調
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が 2024年9月度の売上高を発表した。
国内リテール事業は(株)ドン・キホーテ、(株)長崎屋、UDリテール(株)、(株)橘百貨店、ユニー(株)5社で構成され、ディスカウント事業とGMS事業に大別される。
既存店603店舗の売上高は104.6%。客数が101.6%、客単価が103.0%。全634店舗の売上高は106.4%。
そのうち、ディスカウント事業の既存475店舗の客数が101.6%、客単価が104.0%となり、売上高は105.6%。全503店舗の売上高は107.9%。GMS事業は既存128店舗の客数が101.7%、客単価が100.0%で、売上高は101.6%。全131店舗では売上高が101.8%。
国内リテールは、休日(平日の祝日・秋分の日)が1日多いという曜日巡りのなか、ディスカウント・GMS両事業ともに売上高と客数が前年を上回った。また、すべての商品カテゴリーが前年を上回っている。9月は残暑が長引いたことに伴い、夏の季節商品や行楽用品が好調に推移し、売上げに寄与した。一方、食品は、前月の防災需要のまとめ買い、前年の大規模値上げに備えた駆け込みなどが、一過性ではあるが反動減となっている。休日の押し上げ影響は、△3.1%。
ディスカウント事業は、季節の変わり目の需要を捉え、日用雑貨品が伸長した。上旬は、スキンケアや洗顔料、UV対策商品、月末は秋の新作コスメやメイクアップなどが幅広く売上げに寄与している。また、ファッションやバラエティは、ドン・キホーテ限定のコラボ商品やバラエティ衣料、キャラクター雑貨などが伸長している。休日(平日の祝日・秋分の日)1日増の押し上げ効果は+1.0%。
GMS事業は、住居関連が売上げを牽引した。洗剤やインバス、スキンケアなどの消耗品に加え、コスメ商品では、品揃えや取り扱いを強化しているプチプラコスメが好調だった。また、催事やイベントの取り組みも強化しており、衣料品ではスニーカーを中心としたスポーツブランドの超特価セール、食品では駅弁フェアや地方の物産展などを実施したことにより集客、売上げにつながった。休日(平日の祝日・秋分の日)1日増の押し上げ効果は+1.0%。