イオンnews|10月既存店イオンリテール1.5%減/10社中6社が割り込む
イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)の10月の連結各社の業績はイオンリテールが1.5%減となった。主要10社中6社の既存店売上高が前年同月を下回った。
10月は、各地で記録的な季節外れの暑さとなる中、イオンモールでは子ども連れの家族が安心・安全に参加できるパレードをはじめとするさまざまなハロウィン企画を強化した。また、商品値上げが続く状況に対応し、トップバリュでは配送形態の見直しやグループのスケールメリットを活用して、利用頻度の高い商品約100品目を数量限定で増量発売した。
総合スーパーのイオンリテールでは、食品やヘルス&ビューティケアは好調に推移したものの、記録的な高温により、衣料品や住居余暇の冬物の売上げが伸び悩み、5カ月ぶりに既存店売上高が前年実績を下回った。
一方、世界各国の人気屋台料理を手軽に楽しめる「おうちで楽しむCafeごはん」シリーズなど、トップバリュの新商品の展開や一部商品で増量企画を実施するとともに、グロサリーや農産など生鮮が好調に推移した食品の売上高は、既存店の前年実績を26カ月連続で上回った。
また、秋の行楽需要に対応した化粧品や調剤などが好調に推移したヘルス&ビューティケアも32カ月連続で既存店売上高を上回った。
イオン北海道では、4月に公表した吸収分割契約に基づき、西友から札幌地域の総合スーパー9店舗を承継し、10月1日より同社の店舗として営業を開始した。
総合スーパー事業を各社別にみると
イオンリテール(株)の既存店売上高、全店売上高とも98.5%
イオン北海道(株)の既存店売上高は101.8%、全店では104.5%。
イオン九州(株)の既存店売上高は101.4%、全店でも100.6%。
スーパーマーケット事業では、主要企業10社計の既存店客数が7カ月連続で前年を超え、既存店売上高は20カ月連続で前年実績を上回った。また、新フォーマット開発ではイオンウエルシア九州は、地域の顧客の健康ステーションを目指した新しいスタイルの店舗として、調剤併設型ドラッグストアと生鮮食品・弁当・惣菜を揃えたスーパーマーケットが融合した「ウエルシアプラス鳥栖店」(7店舗目)を10月31日にオープンした。
マックスバリュ東海(株)は既存店売上高98.9%、全店売上高99.8%。
(株)フジは既存店売上高が99.6%、全店では98.6%。
(株)いなげやは既存店が100.9%、全店では99.4。
コンビニ事業ではミニストップ(株)は既存店売上高101.7%、全店売上高101.6%だった。
サービス・専門店事業のコックスは、秋物商品の売上高は前年並みを維持したものの、冬物商品の販売が伸び悩んだ。
(株)コックスの既存店売上高は87.5%、全店は89.0%。
(株)ジーフットは既存店売上高88.7%、全店は85.7%。
(株)キャンドゥの既存店売上高は98.4%、全店は99.3%。