イオンnews|12月既存店主要8社で伸長/イオンリテール3.0%増

イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)の12月の連結各社の業績は、主要9社中8社が既存店・全店売上高とも前年同月を上回った。

12月は、年末年始の曜日回りが良かったため、長めの帰省や国内旅行の増加に伴う需要増に対応した。家族や親戚で楽しめるイベント企画に加え、蟹や寿司など食卓を豪華に彩る商品やごちそうメニューを強化した。

また、トップバリュでは、付加価値の高い「ローストポーク」や「ローストチキン」など手軽にオーブン調理で楽しめるパーティー・メニューの品揃えを強化した。

とくに総合小売事業のイオンリテールは顧客に向けてお得感を出した商品の品揃えや福袋等の企画を早期に展開した。また、ECサイトでは、おせちやクリスマスケーキなどの予約承り商品を拡充し、新たな顧客層の拡大に努めたことで、ネットスーパーの売上げも伸長した結果、既存店売上高が2カ月連続で上回った。

食品部門では、年末年始の集う需要を捉え、蟹や刺身、寿司などの「ハレ型」の品揃えを強化した生鮮3品、デリカ、グロサリー、デイリーなどが好調に推移し、既存店売上高は前年実績を28カ月連続で上回った。ヘルス&ビューティケアでは、インフルエンザの大流行により風邪対策用品や抗原キットなどを中心に、調剤薬、医薬品が好調に推移し、既存店売上高が34カ月連続で前年を上回った。

総合スーパー事業を各社別にみると
イオンリテール(株)の既存店売上高103.0%、全店売上高102.6%
イオン北海道(株)の既存店売上高は100.9%、全店では108.1%。
イオン九州(株)の既存店売上高は105.2%、全店でも104.5%。

スーパーマーケット事業では、各社が年末年始にごちそうメニューや「じもの(地域商品)」の品揃えを強化した。一方で、節約志向に応えるため、トップバリュの新商品の拡販などに取り組んだ結果、主要企業の既存店客数は9カ月連続で前年を上回り、既存店売上高も22カ月連続で前年実績を超えた。

また、11月30日にいなげやと経営統合したU.S.M.Hは、1都6県のグループ店舗では、こだわりの共同調達商品、U.S.M.H開発商品「eatime」、およびお買い得商品を取り揃え、「新生U.S.M.H 誕生記念祭」を開催した。

主要企業をみると
マックスバリュ東海(株)は既存店売上高102.8%、全店売上高103.8%。
(株)フジは既存店売上高が102.7%、全店では101.8%。

サービス・専門店事業のコックスでは、気温の低下に伴い、アウターやニットなどの冬物商品に加え、服飾雑貨などのプロパー商品が好調に推移し、客単価が前年を上回った結果、既存店売上高は前年比105.6%と伸長した。

コンビニおよびサービス・専門店事業を主要企業別にみると
ミニストップ(株)は既存店売上高102.2%、全店売上高101.8%。
(株)コックスの既存店売上高は105.6%、全店は107.7%。
(株)ジーフットは既存店売上高93.2%、全店は89.7%。
(株)キャンドゥの既存店売上高は101.3%、全店は100.9%。

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