イオンnews|4月既存店主要7社が伸び/イオンリテール1.8%増

イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)の2025年4月の連結各社の業績は、各セグメントの主要9社中7社が既存店売上高で前年同月を上回った。

4月は、ゴールデンウィークに向けた旅行や外出需要に対応し、行楽用品や食卓を演出するメニューの品揃えを強化した。また、トップバリュでは、冷凍食品や調味料、ティッシュペーパーなど新生活に必要な商品や、コーヒー・ワインなど合計75品目を値下げした。

総合小売事業のイオンリテールは、既存店売上高が2カ月連続で前年を上回った。「アジアングルメフェア」など、異国気分を味わえるイベントの開催に加え、日帰り旅行や近場への外出需要の取り込みを強化した。部門別では、グロサリー、デイリー、農産、畜産に加え、コーヒー豆や輸入食品を扱う専門店「カフェランテ」が好調に推移し、食品の既存店売上高は32カ月連続で前年実績を上回った。

ヘルス&ビューティケア部門では、お出かけ需要に対応した化粧品や花粉症対策の医薬品、調剤薬が好調に推移し、既存店売上高は2カ月連続で前年実績を上回った。また、今月度はダイエーから承継した2店舗がイオンスタイルとして新たに営業を開始したほか、新たに大阪府と三重県に2店舗を出店した。

イオン九州では、価格訴求の強化に加え、WAONボーナスポイントやアプリクーポン対象商品の展開拡大、生鮮食品を中心とした名物催事やオリジナル商品開発の推進等が奏功した。

総合スーパー事業を各社別にみると
イオンリテール(株)の既存店売上高101.8%、全店売上高では102.5%
イオン北海道(株)の既存店売上高は102.1%、全店では109.8%
イオン九州(株)の既存店売上高は104.9%、全店では103.8%

スーパーマーケット事業の主要企業10社合計では、生活応援となるお値打ち価格を打ち出すとともに、行楽需要の取り込みやトップバリュの拡販など売上拡大に取り組んだ結果、既存店客数は13カ月連続で前年を上回り、既存店売上高も26カ月連続で前年実績を超えた。

とくにマックスバリュ東海では、既存店舗の活性化や移動スーパーの稼働拡大など地域密着型の施策が奏功し、既存店売上高は6カ月連続で前年を上回った。

また、まいばすけっとでは既存店の活性化に伴い、トップバリュ商品の強化やデリカ惣菜・クイックフーズの展開拡充が奏功し、既存店売上は好調に推移している。

ディスカウントストア事業のイオンビッグでは、野菜を中心とした価格訴求の強化に加え、ケース販売や大袋菓子など大容量商品の拡充、さらにベストプライスやDS専用PBの拡販が奏功し、売上げは好調に推移した。

主要企業の状況は
マックスバリュ東海(株)は既存店売上高103.3%、全店売上高104.5%。
(株)フジは既存店、全店売上高とも103.3%

コンビニおよびサービス・専門店事業を主要企業別にみると
ミニストップ(株)は既存店売上高103.1%、全店売上高102.7%
(株)コックスの既存店売上高は92.0%、全店は92.5%
(株)ジーフットは既存店売上高94.7%、全店は92.8%

関連カテゴリー

月次 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧