ホームセンターnews|8月既存店7社が前年割れ/前年の防災用品特需の反動減
主要ホームセンター7社が8月の月次概況を発表した。
※ジュンテンドーは発表次第掲載する
DCMホールディングス(株)(東京都品川区、石黒靖規社長兼COO)の既存店売上高は9.0%減、客数7.9%減、客単価は横ばい。既存店は9カ月連続で前年同月を割った。全店ベースでは、売上高9.0%減。8月は29日に「ホダカ平塚店」をオープン。
コーナン商事(株)(大阪市淀川区、疋田直太郎社長)の既存店売上高は4.7%減、客数4.7%減、客単価0.6%増。全店では、売上高1.6%減、客数1.0%減、客単価0.6%減。8月は24日に「東三国店」が改装休業した。
昨年8月は南海トラフ地震臨時情報の発表や台風10号の備えにより防災用品の大幅な需要増があり、その売上反動減があった。一方、令和の米騒動への対応としての備蓄米の販売、高気温継続によるエアコン・扇風機・ハンディファンの好調や、職人向けの内装建材・電材の販売増加により、売上げの減少幅を抑えた。曜日回りによる影響は休日が1日多かったため+0.96%。
(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)の既存店売上高は3.8%減、客数4.3%減、客単価0.5%増。全店では、売上高2.5%減、客数3.4%減、客単価1.0%増だった。7月中は、2店開店・1店閉店し、月末店舗数は1230店舗。
8月は農業資材の販売は引き続き堅調に推移した。一方で、例年よりも販売のピークを早く迎えたエアコン・冷房用品・遮光用品が伸び悩んだ。また、昨年の日向灘地震や台風10号の影響により増加した、発電機・カセットコンロ・乾電池といった防災用品需要の反動減があり苦戦した。
アークランズ(株)(新潟県三条市、佐藤好文社長)の小売事業の既存店売上高は4.0%減、客数5.8%減、客単価2.0%増。全店売上高は1.6%増だった。小売事業は、ホームセンタームサシ、スーパービバホーム・ビバホーム、アークオアシス、NICOPET、ムサシプロ、ビバホームプロ、スーパーマーケット、ドトールなどを対象としている。
(株)ナフコ(福岡県北九州市、石田卓巳社長)の既存店売上高は9.9%減、客数13.0%減、客単価3.5%増。全店ベースでは売上高は10.0%減、客数13.3%減、客単価6.3%増と、客数の大幅減が響いている。
8月は刈払機・耕運機などの農作業機械、肥料や米収穫用品などの農業資材が好調に推移した。一方で、昨年の台風10号や日向灘地震の影響で、昨年大きく伸長した発電機・乾電池・カセットコンロ・地震対策商品などの反動減が出た。
アレンザホールディングス(株)(福島県福島市、浅倉俊一会長兼CEO)の既存店売上高は5.8%減、客数6.3%減、客単価0.5%増。全店ベースでは売上高5.9%減、客数6.5%減、客単価0.7%増だった。ホームセンター事業の売上高は、傘下のダイユーエイト、タイム、ホームセンターバロー、アミーゴの商品売上高を単純合算したものである。
(株)ジョイフル本田(茨城県土浦市、平山育夫社長)の8月度(7月21日~8月20日)の既存店売上高は4.1%減、客数は3.8%減、客単価0.3%減。全店売上高は3.6%減、客数3.4%減、客単価0.2%減だった。