5月百貨店売上速報|三越伊勢丹・阪急阪神・高島屋の3社は増収

主要百貨店4社が5月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比104.4%、大丸松坂屋百貨店は99.9%、阪急阪神百貨店は115.1%、高島屋は112.1%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で104.4%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは113.2%、三越日本橋本店は109.5%、三越銀座店は108.3%、伊勢丹立川店は100.0%、伊勢丹浦和店は107.0%。首都圏5店で既存店110.7%となった。

国内顧客の売上高は、宝飾時計などの高額品を中心に、高感度上質消費の堅調さが既存顧客・新規顧客を問わず際立っている。加えて気温上昇に伴い本格的に夏物も稼働。5月20日に一部オープンした、19年ぶりの実施となる伊勢丹新宿本店の洋菓子リモデルも「集客」施策として新たな顧客創造に寄与している。

海外顧客の売上高は、国内顧客と同様に高付加価値商品への関心が高く、客単価が向上して売上をけん引し、首都圏、地域とも大幅伸長した(全国計前年比117.8%)。アプリ会員の獲得や来訪元の多様化も進み、中長期での安定的な成長に向けた基盤整備が進んでいる。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、小野圭一社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比99.9%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では101.0%だった。

5月度の売上高は、休日日数が対前年+2日だったことに加え、外商売上、免税売上ともに前年実績を上回ったが、梅田店の売場縮小によるマイナス影響のほか、前年の万博会場売上の反動減などから、大丸松坂屋百貨店合計では対前年0.1%減となった。なお、博多大丸が外商売上、免税売上ともに好調だったことにより、百貨店事業合計では同1.0%増となった。

店舗別では、15店舗中11店舗が前年を上回った。心斎橋店、神戸店、札幌店、静岡店、博多大丸が対前年2桁増となった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、対前年8.4%増。客数が対前年19.5%減だったものの、ラグジュアリーブランドの好調などにより客単価が34.6%増となった。

大丸松坂屋百貨店合計の国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は、対前年1.3%減だった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)の売上高は前年同月比115.1%、阪急本店が117.0%、阪神梅田本店が126.2%だった。

全店の傾向として、全ての商品カテゴリーの売上高が前年を上回り、好調が継続している。ゴールデンウイークは、幅広い層のお客で賑わいを見せた。国内顧客の売上高は、連休後も好調に推移し、前年比約1割増と高伸した。結果、都心店、郊外店、全店いずれの売上高合計も3月以降継続して前年を上回った。また、都心店は前月から継続して全ての店舗で売上高が前年を上回り、中でも、阪急・阪神両本店は2ヵ月連続で共に2桁増と全体を牽引した。

インバウンドについては、中国からの旅行客の売上高は前年の約4割減と厳しい状況が続くものの、中国を含む海外VIPは約4割増と前年を大きく上回り、免税売上高全体として約2割増と3月以降継続して前年を上回る。

阪神梅田本店は、ファッション・ライフスタルカテゴリーが売上高前年比約3割増と引き続き高い伸びを示し、食品も約1割増と高伸。ゴールデンウイークや中旬の大型催事も寄与し、全体として約3割増と、前年5月の上層階(2~8階)リニューアルの反動も見られず売上高実績をさらに大きく上回った。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の既存店売上高は、高島屋単体の10店舗で前年同月比112.4%、国内百貨店子会社2社を加えても112.1%だった。

5月度の店舗別売上高は、京都店121.0%、日本橋店112.3%、玉川店111.3%、横浜店111.2%、新宿店111.0%、大阪店110.3%、泉北店110.2%、大宮店108.9%、柏店107.7%、岡山店105.8%、高崎店105.3%、EC店118.0%と全店舗で前年実績を上回った。

国内顧客については、気温の上昇で夏物衣料・雑貨に動きがみられたことや、食料品催事が堅調に推移したことで、前年実績を上回った。インバウンド顧客については、ラグジュアリーブランドを中心とする高額品が伸長し、全体を押し上げた。

商品別売上高は、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、 リビング、食料品、食堂、サービスが前年実績を上回った。

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