H2Onews|大阪府の「消費者向け食品ロス削減実証事業」へ協力
エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)は10月25日(水)、包括連携協定を締結している大阪府の「小売店舗における消費者向け食品ロス削減実証事業」に協力すると発表した。
大阪府では、2021年3月に「大阪府食品ロス削減推進計画」を策定。「もったいないやん! 食の都大阪でおいしく食べきろう」をスローガンに、事業者や市町村等と連携し、食品製造から流通、販売の各段階で発生する食品ロスの削減に向けた取り組みを推進している。
そこで、食品ロス削減実証事業の一環として、10月27日(金)から1カ月程度、大阪市西成区のデイリーカナートイズミヤ花園店で実証実験を実施する。
実証実験の目的は2つある。
1つ目。店舗で発生する食品ロスに対する効果的な削減手法の検討と、店舗内での啓発による消費者の行動変容の効果等を調査検証する。
2つ目。店舗への食品ロス削減手法の普及を促進するために、準備から実施などのプロセスを記録した事業者向けの手順を作成公表する。
実施内容も2つある。
1つ目は、家庭向けに食品ロス削減方法を啓発する。具体的には、府内大学生のアイデアをもとに、食品が長持ちする保存の方法や、ロスのでない調理方法など効果を想定。それをもとに、家庭でできる食品ロス削減のワンポイントアドバイスを掲載したPOPを製作して、店内で掲示し検証する。
2つ目は、店舗での食品ロス予備軍の効果的な販売方法を検証する。具体的には、店舗で発生する食品ロスを削減するため、食品ロス予備軍を集めたコーナーを設置。消費者が購入したくなる情報の発信と併せて商品を販売する。
また、同店舗では、大阪府内の8つの管理栄養士養成大学の「もったいないやん! 食の都大阪でおいしく食べきろう学生プロジェクト」の参加学生たちが、10月の食品ロス削減月間中に啓発イベントを開催する。イベントでは、家庭でできる食品ロス削減のワンポイントアドバイスを、店頭で学生が紹介する。学生がこれまで に考案した「栄養面も考えた食べきりレシピ」や、「ブロッコリーの茎 や皮などのすてられがちな部分の食べきりレシピ」などの配布を予定する。