サツドラnews|「江差MaaS」地域公共交通の活性化を図る収益循環モデル実施
サツドラホールディングス(株)(札幌市東区/富山浩樹社長CEO)は、北海道江差町エリアでの地域住民向けMaaS (マース:Mobility as a Service)の実証実験を行う。2020年11月に締結した「北海道地域でのMaaS事業展開に関わる業務提携」に基づくもの。通称は「江差マース」。
江差マースは、移動サービスを単なる交通手段だけでなく、新たな価値の創出と捉えて、移動の各フェーズにおける収益創造と収益の地域循環モデルを検証している。昨年度は経済産業省、国土交通省の2つの事業で採択を受けて実証実験が行われた。
今年度も昨年同様に、江差町を中心に6445人(2023年5月末現在)が所有する北海道共通ポイントカード「江差EZOCA」やLINEアプリによる購買や行動の需要喚起によって住民の移動促進を図る。そして地域の小売事業者など収入の増分を交通サービスの運営に充てる「収益循環モデル」の社会実装を目指す。
また新たな取り組みとして、サービス利用時に「江差EZOCA」の電子マネー機能を活用したキャッシュレス決済の導入や、江差マースを活用し「図書館の図書の貸出・返却」を可能とする貨客混載のトライアルなど、住民利便性を高める機能を追加する。
今年度は最終の実証実験と位置付けていて、令和6年度からのサービス実装を目指す。